建築家の 菊竹請訓が 建築設計の基本として 発表したのが か・型・形です。 「か」は 文化とか風土のように 建築の底流にあるもの。「型」は概念として 認められ多くの人が 判断できるもの。「形」は具体的な建築物 といえます。(私流の解釈ですが)
夢の外構・造園CADはどんなものでしょうか と ある人と 話していたとき 「現場で1日仕事をしたあと ビール飲んで いい気持ちになったときでも 頭に配線を繋ぐと 俺のイメージが パソコンの画面に現れるようなもの 作れないの? あったらいいなー。」
それを作ろうと 開発してきたのが Artです。実際に頭からの信号で コンピューターに繋ぎ 物を動かすというような研究は実現していますが まだ 頭の中のイメージを 取り出すことは 実現していません。
そこで 考えたのが 型をベースに 設計を展開する方法です。
形を作るには 皆 型をイメージして使っています。人に コーヒーカップを描いてくださいといえば 大方の人は 皿と取っ手の付いたカップと スプーンまで描くかもしれません。つまり 人間 イメージのやり取りには 共通に認識できる「型」いわゆるプロトタイプをイメージして 話し合っているといえるのです。それにバラの花が描いてあるとか 渋いジャパネスク調だとかということは 形の問題です。
お客様のプロトタイプが どんなものかを聞き出せば 設計は楽になり 修正や変更が少なくなります。
9万棟の設計実績は きっと世界一だと思います。日本津々浦々の 現実の設計事例を見てきたので 日本の外構のプロトタイプを作ることは そんなに大変なことではありませんでした。プロトタイプ集を作っておけば 敷地を描くだけで 型をスタンプすれば 自動的に 作り上げることができるだろうと作ったのが 「e-Plan外構」です。 それが基本的に組み込んで作ったのが Artです。
俺の頭の中のイメージとは プロトタイプから派生する形ですから まずプロトタイプをパソコンにセットすれば 実際の形や質感を選べば ビールを飲みながらでも 設計することができるのです。
e-Plan外構をしっかり 説明が出来ていないのが残念ですが e-Plan外構+Artは 飛躍的に 情報生産性を上げることに成功したと思っています。e-Plan外構を単なるプラン集として利用されている方も多いと感じています。ぜひ プロトタイプとしてみていただき 使っていただければと思っています。