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 もともとは海外のサービスだったために知名度が低かったツイッター(Twitter)がいま、ものすごい勢いでユーザー数を増やし、また企業でも始める試みが身近に感じるようになってきました。
 今回のIT情報は「Twitter」とは何なのかを簡単に書いてみます。



ツイッター(Twitter)とは?



 ツイッターは個々のユーザーがツイート(つぶやき)を投稿し、また他人の投稿に対してツイートすることにより、ゆるいつながりが生まれる超簡易版のブログのようなサービスです。

 1つの「つぶやき」は140文字に制限されており、デザインもなく、「いまどうしている?」や「何を考えている?」など何でも書き綴る気楽さが売りのひとつです。

 たとえば、「おなか減ったー」と書き込むとそのツイートを見た人が「あ、3/12からカリフォルニアバーガー発売ですね」とすかさずツイートが入ってくる。さらに別の人からは「うどん、うまい」とまたツイートが入ってくる。こんなリアルタイムな広がりを見せるのがツイッターの魅力です。

 ツイッターは有名人がやっていることでも有名です。ソフトバンクの孫正義社長、突き上げ材料になってしまった原口大臣など、探すと実に多くの有名人の方がつぶやいています。
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爆発的に増加しているユーザー数



 日本人のツイッター人口は一気に増えています。色々な記事に掲載されていた数値を並べたので信頼性にかけますが、以下のようになっているようです。2009年は前年比20倍を超えました。
  • 2009/01 20万人
  • 2009/04 52万人
  • 2009/09 257万人
  • 2010/02 450万人
鳩いっぱい

企業アカウントの模索



 ツイッターの世界を見ていると、企業も何かできないかと模索しているようすが見て取れます。
いくつか例を挙げてみます。

 ・ダスキンが2009年12月に12日間「年末おそうじ相談室」と題した無料相談をツイッターでも受け付けたところ、相乗効果が表れて期間中の電話相談の件数が過去最多になった

 ・ある福井のとうふ料理屋さんが、ネット通販の新商品発売をつぶやいたところ、それを他の閲覧者が転載する形でたくさんのユーザーが知り、福井出身の人が「あそこ美味しいよね」と話が広がり、売り上げを(きっと)伸ばした

 ・非公認(→公認になりました)ながらも、牛丼すき家の社員さんが、すき家のことや、自分が作った丼を写真で掲載したり、質問に答えたりすることで好感度と興味を集め、すき家に行く人が増加。「すき家なう」

 ・ソフトバンク孫正義社長に、フォロワー(孫社長のつぶやきを閲覧登録している人)から、ホワイトプランへの障害者割引を検討して欲しいと要望され、検討すると返信。その7日後、できましたと実際にプランを適用する発表を行った




ツイッターの活用



 ツイッターを販促の手段として使えるかと聞かれたことがあります。非常に難しい問いでした。

 まず、ツイッターは双方向の興味があって成り立つもので、一方的に宣伝だけしているようなアカウントはフォローしてもらえません。

 あくまで趣味の延長線上に仕事のつぶやきがあり、駄文もあり、だれかのつぶやきにも反応している、そういったものから「人間味」が生まれます。この「人間味」を感じられるかが重要ではないかと思います。

 すき家さんも、孫社長も、つぶやき自体では、きっと利益を上げていません。しかし、好感度や親近感は確実につかんだのです。

 今や調べるのはインターネット、資料請求はインターネットから。そういった時代です。選択肢がたくさんある中で選ばれるためには、ホームページを充実させる意外に何らかのアプローチで親近感を持ってもらえる手段というのは非常に重要になります。

 ツイッター人口が一気に増えたいま、ホームページを見に行った会社がツイッターをやっていたら興味で見てみようという人も少なくないと思います。そしてそこに並ぶ人間味のあるつぶやきで、親近感を感じてもらえたら。そういった意味でツイッターは有効です。
 
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