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ニュージーランドの南島(みなみじま)一番の都市 クライストチャーチで起こった地震は多くの日本人の命を飲み込んでしまった。地震第一報は被災した女性からの携帯電話で日本の親元に届いたメールでした。
この地震を通して情報・通信の問題を考えてみましょう。


数時間経っていましたが、今回も地震を知ったのはTwitterでした。お昼のTVニュースではまだ映像は届いてはいませんでした。
しかしインターネットで検索した現地新聞社のホームページにアップされた被災現場の写真は その惨状がしっかり伝わるものでした。現地の新聞社のホームページでは地震発生後3時間程度で状況が分かる写真が載っていたと思います。

現地に住んでいる日本人のブログは地震の凄さを知るには一番リアルな情報でした。新聞やTVではない個人的経験がしっかり語られていました。 
被害の大きさが伝わるにつれ TVでも報道され その日の午後のTVで映像が流れ始めました。


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現地での被害が明確になって来る頃には ネット上に様々な人達が色々な情報をアップしていました。しかしタウンセンターの2Km四方に規制線が張られるようになると そこの情報は見られなくなりました。

現地の情報は混乱している段階の方が インターネットで 手に入れることができました。
右は市議会からの地震情報サイトから
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次第に市役所などの情報が届けられるようになってきました。Googleマップに 水を給水している場所などさまざまな情報サービスが 行われ始めました。
ちなみにフリーWi-Fiのある場所が表示されていました。
Googleアースも情報確認に便利でした。ストリート・ビューで見つけたCTVビルです。崩壊前の姿を探し出すことができました。何故クラッシュしたのか考えるには良い資料でした。 

ネットで知った情報を Googleアースやストリートビューで再確認することで 地震の大きさなどを理解することができました。
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震災の街に規制線を張るのは安全のために必要な処置です。しかし規制線で囲まれた現場からは情報発信できなくなります。 あるエリアを規制したら、前より情報が分かるようにするべきです。クライストチャーチの場合ここ数回の地震の経験から役所が素早く情報発信をしていました。 ネット上からよく整理された情報を知ることができました。
また 新聞もネットを使い親切に情報を伝えていて ネット嫌いの新聞という感じはしませんでした。

情報は誰でも発信できることが大事です。しかし規制をしなければならないときは 情報を発信する側は包み隠さず より理解してもらうために親切な報道が求められます。

さて、日本の政治情報は記者クラブという規制線で制限して 新聞・TVと官僚・政治家で 包み隠して知らせないとう情報管理をしています。やってることは中国とそんなに変わっていないといえます。

ネットが発達してきて ニュースは多様な発信がある方が より理解しやすいものだし 早いということが分かってきました。日本の政治のニュースも普通の国のようにしなければ 世界中の笑いものになっていることをみんなが知るべきです。

地震でズタズタにされた通信回線も 光やワイヤーよりWi-Fiのような無線が大事で有効だとわかりました。そもそも携帯から 日本に連絡があったのは無線の回線が生きていたからでした。

ニュージーランドは通信機器などハードは遅れているかもしれませんが その使い方は一流だといえるのではないでしょうか。地震国日本も見習うべきではないでしょうか。