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英国の話ですが、自由民主党所属のジョー・スウィンソン国会議員が、「修正写真が美に関してゆがんだ印象を作り上げ、その結果、少女から成人女性まで年代を問わず、女性が非現実的なイメージと自分を見比べて自分はダメだと劣等感を抱くような状況を生み出している」と、糾弾。修正写真が与えるイメージが「消費者を欺いている」ということのようです。

なにかと厳しいイギリス 国会で化粧品の広告に対し審議し、写真を「修正しすぎ」との理由で使用差し止め命令が出されたそうです。
広告用の写真は概ねより綺麗にすることが常識でしたが綺麗すぎるからと使用禁止というのはどうでしょうか?ジュリア・ロバーツのシミの数が少なすぎると劣等感を与えることになるのでしょうか。

広告用の写真では 湯気の立ったラーメンは冷凍室で撮影するとか 住宅のカタログ写真でも植栽の葉っぱやタイルを 一枚一枚サラダオイルで拭いてしっとりさせて撮影しています。明らかに綺麗に映ります。クリスマスのろうそくのシーンを撮るために 徹夜をして 炎が真っすぐ立つまで待ったことがありました。完璧に撮った写真とそうでないものは 同じ被写体でも全く違って見えます。
昔は現場での工夫だったものがデジタル技術でなんとでもなる時代になってきたといえます。やりすぎで不評を買うのでは意味ありませんが ぎりぎりのところで皆さん頑張っているといえます。

オーセブンのCADのカタログに07CADでないソフトで作っった画像を載せたとしたら これは詐欺になります。しかし07CADから創りだした画像ならどんなに美しくても 問題ではないと思います。しかし時間を掛けたり、作り過ぎたりしないようにしています。自分がやってもできなかったといわれることがあるからです。

お客様が描くことでも同じようなことがおこります。あまりに綺麗だと工事完成後 お客様からのクレームがあるから そこそこにしておきたいと云うお客様もいらっしゃいます。それも分かります。

デジタル社会になって 映像技術は進歩して素晴らしい映像を創りだせるようになりました。デジタルカメラにはプログラムモードがあり撮った時点でリアルなものではなくなっている時代です。加工したものが問題だというのであれば 映像すべてが悪になってしまいます。
映像の制作時点で騙そうという意図がない限り 理解されるはずだと思います。美しいいことは決して悪いことではないと思うのですが。
修正されたジュリア・ロバーツに傷つく人は 現実のジュリア・ロバーツには傷つかないものなのでしょうか?しかし現実のジュリア・ロバーツを知る由もありません。