昨年の東日本大震災や、本年の九州号災害など大きな災害が多く起きる中、現在通信インフラがどういった方法でどのように使用されているか調べてみました。
「災害時の自治体情報発信および情報通信インフラに関するアンケート調査」という興味深い内容の物を見つけましたので一部紹介したいと思います。


情報収集に活用した手段(地震・豪雨・台風などすべてのアンケート結果の総括)
情報収集に最も効果を発揮したのは「自治体の職員」であった。特に被災直後は圧倒的に高い数値を占めた。インターネット利用は豪雨の際の直前情報収集時が高いが、その後も継続的に活用されている。ただし停電の影響等があったエリアでは被災直後の活用は難しいと考えられる。その他は電話やFAXと、活用された手段は限定的。「その他」では防災無線との回答が多かった。
 
となっているようです、地震はともかく豪雨や台風については突発的ではないのでインターネットでの情報収集がかなり有力な方法となるようです。

情報発信に活用した手段(地震・豪雨・台風などすべてのアンケート結果の総括)
地震、豪雨時ともに防災行政無線に大きく依存している。続いてホームページ、広報車、携帯メールが活用されている。情報収集手段同様、実際に活用された手段は限定的であるが、いずれも平時より活用している手段がよく使われていることが分かる。民間や住民同士の情報共有基盤として効果を発揮したツイッター等のソーシャルメディアは、平時からの運用が進んでいないため非常時での活用ができなかったと考えられる。

こちらもインターネットを使った方法が大きなウエイトを占めてきているようです、TV等より地域に密着した情報をリアルタイムに発信できることが大きな要因なのではないかと思います、またスマートフォンなどが普及し、今後も多く普及していくことを考えるとソーシャルメディアが今後を担うものとして重要なものになって来るとも感じます。
しかし、アンケートの中では自治体内情報通信インフラの整備状況としてアナログ方式が5割を占めているようです、デジタル化でのコストの問題などで整備されていない地域も多いようです、アナログ方式に加えデジタルでの情報の発信と受信をできるような状況や心がけなども、大きな防災の一つになっていくのではないかと思います。
 結局は自分の身を守るためには、自らがアンテナを張り情報を収集しもしもの時に備えていくしかないのかもしれません。