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失われた20年 をIT投資を切り口にした分析記事を見かけるように成りました。その中で日米比較で分析したものがありました。アメリカはIT化投資を継続的に行い 生産性を上げ利益体質を強化しさらなる投資が継続しました。一方、日本ではパソコンの需要が一巡すると投資が減少して日米格差が大きくなったとしています。

「1995年の日米の実質情報化投資額を100として比較すると、1995年から2009年の間の日本の情報化投資の伸びは 1.85倍、対して米国は4.64倍、米国は、日本の約 2.5倍となっている。」ということです。

日本の経営者はパソコンを購入したのでIT化が行われたと判断したようです。パソコンは入力装置であり 表示装置ですから 仕事の上で合理化や利益体質を作るには不十分でした。ネットワークを利用してさらなる合理化を進めるスタート地点で終わってしまいました。そのため IT化による収益アップや合理化にまで至らなかったと分析しています。

身近な例として 宅急便を見てみましょう。全国配送のIT化を着実に進めた後、パソコンの普及に合わせて、お得意様に送付先印刷ソフトを配布してワンクリックで 送り状を作ることができるようにしました。
これは利用者も便利ですが 印刷は送り人の負担で その費用は利用者持ちだから経費の削減にも役にたち 便利さと負担では win-winの関係ができました。印刷なので 見やすく 自動読み取りの処理も確実になり バーコードなどのソフトを追加すれば さらなる合理化が進められるように成りました。今後入力確定段階のデーターをネットを通じて事前情報としてリアルタイムに配送計画に取り込めればさらなる効率化が可能です。今後さらなる開発によりスピードアップやデリバリ品質向上が可能になっていると云えます。

この成功事例からもっと身近な弁当屋さんがIT化で商売繁盛に持って行くにどうしたらいいか考えてみましょう。 注文ソフトを配布したり、ホームページにアップして、メールで発注してもらい午前中に注文を確定してもらえれば少しは合理化が進みます。デジタルデーターなのでそれを生かして お誕生日プレゼントとか 個人の好みにあわせたオプションや アレルギーに対応した弁当・・・など 他の弁当屋さんではできないサービスの展開が考えられます。IT化による商売繁盛はお客様との関係をよりきめ細かく他社には出来ないサービスを手間やコストを掛けずに実現することではないでしょうか。

IT化は入力装置のパソコンだけでは商売繁盛に繋がりません。実現させるにはいろいろアイデアを出してもう一歩の踏み込みが必要では無いでしょうか。
我々が失われた20年を取り戻すにはある意味簡単です。日々扱う情報を仕分けして再利用出来るようにして 新たなビジネス展開することで可能になります。CADの導入は第一歩を踏み出したところです。まだ遅れている分前途は洋々としています。もう一歩踏み込んだIT化を是非実現して利益体質強化やサービス向上などを実現していただきたいと思います。 

オーセブンはCADを中心にして 会社全体や関係者とのリンクをよりスムースできる関連のソフトを揃えて参りました。今回リリースしたオーセブンCAD10はその関連ソフトが一体で動くようになりました。「失われた20年」を取り戻す画期的なものとなったのではと自負しております。CADから始めて会社全体のIT化を進め利益体質の強化 サービスアップにご活用いただければ幸いです。