オーセブンではe-Kan(イーカン)という業務管理ソフトを使っています。e-Kanはインターネットを活用したグループウェアで、スケジュール管理や社内メール、お客様のサポート情報などを社内で共有することができます。オーセブンでは数年前からこのシステムを使っています。


以前にもご紹介しましたが、e-Kanはタイムカードや設計支援データ管理など、多くの業務管理機能を持っています。しかしながら、導入後にすぐに効果が現われるような即効性のある機能だけではありません。しばらく使ってみて初めて効果の出てくるものもあります。例えば、社内の掲示板「今日の出来事」がその一例です。

「今日の出来事」は文字通り、今日体験したことを社員が記入する場所です。掲示板形式になっており、どの社員が入力したかわかるようになっています。全員が毎日入力するわけではなく、書きたい人が書きたい日に自由な内容(業務には関係のない事でも)を気ままに記入しています。e-Kanの「今日の出来事」がスタートしたのは、2000年10月20日です。約6年の間に積みあがった書き込みは現在2,800件を超えています。

書き込みをさかのぼってみると、数年前の自分の「今日の出来事」が分かります。読めばすぐにそのときの気分がよみがえります。仕事とは関係のない何気ない言葉が、そのときの自分に気づかせてくれて、逆に仕事に対する姿勢を感じます。そしてまた、会社の雰囲気そのものの変遷が、他の社員の書き込みからも見え隠れします。

「今日の出来事」はもともと、罫線を引いた紙に手書きで書いていました。ここでのやり取りが社員同士の連帯感を育み、また、溶け込めない社員を手助けするのに役立ちます。オーセブンの新入社員は、入社するとすぐに「今日の出来事」で自己紹介をします。いつでも振り返れるこの場所に、自分の「初心」を刻みます。