西武プリンスドーム(旧西武ドーム)にて、2015年5月12日(月)~17日(日)まで開催された国際バラとガーデニングショウレポート第二弾です。今回は主にコンテストガーデンの紹介をしていきます。レベルの非常に高い作品がたくさん出展されています。ぜひ、気に入ったアイデアを持ち帰って、あなたの庭のヒントにしてください!


●ガーデンA 24㎡の部
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見事、大賞を獲得した シツラエ作
 「garden of nature energy」
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自然エネルギーを使った、生き物たちとの共生の庭。奥に見えるのは、虫たちのホテル。

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優秀賞 木ごころ作 「温故知新」
古建具を取り入れ、どこか懐かしさ漂う雰囲気です。
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ぬくもりあるアプローチ。季節の花を眺めながら、庭仕事の合間、木陰でのんびり一休み。ほっとする空間ですね。

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E&Gホームクラブ作 「みつばちと暮らす庭」
準優秀賞の作品。養蜂家の庭をイメージし、高低差と曲線を巧みに使い、庭の世界に引き込まれます。窓辺に置かれた帽子は家主の気配を感じさせ、想像をかき立てますね。

green design MIX JUICE作 「大人のかくれが」
深い森の中、自分たちだけの時間を楽しむ場所…。まるで、森の中にバーができたようです。カウンターなのがいいですね。

Watahan Life Science作
「SAKE OF LOVE ~大人の女性に贈るバーガーデン~」
洗練された大人の空間です。お酒の楽しみ方が多様化する今にぴったりなバーではないでしょうか。きっと、素敵な時間が過ごせるでしょう…

日本造園組合連合会大阪支部 青年部 作
「幸せが集う自然の楽しみ」
和のしなやかさ、力強さが組み合わさった大作です。滝の下には見事な水景が。腰を下ろして鑑賞できるのも粋ですね。

●ガーデンB 12㎡の部
築庭一島園作 「然(zen)~穏やかな時間~」
シックな色調ですが、暗くなりすぎないように白いバラなどでさりげなくトーンを上げています。
裏庭らしい、プライベートな雰囲気。

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一葉 -hitoha Co,Ltd- 作 
「-凛と咲く-女性たちへ贈る庭」
紫のバラは艶やかな大人の女性のイメージ。
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大正期の家具や小物のコーディネートも素晴らしいです。柱は、表面を焼いた後、灰で仕上げることで煤けた感じを表現しています。

Neat Garden作 「デリシャスな休日」
山を再現したかのような面白い作品です。アオダモの根本には様々な種類のギボウシ。斑入りのものを多く使うことで明るい雰囲気です。
そして、コンロの上にはベーコンエッグが焼きあがっている…という遊び心も。

Gardener's House作 「Lunch Plate」
大胆な配色の塀は、ゴッホの絵画をイメージ。
青いベッドの上に絡まる、暖かな色のバラ、サハラに囲まれながらのお昼寝なんて、最高です。

●フロントガーデン 5.76㎡の部
ガーデン部門で最小の面積。しかしながら、この部門には狭いからこそ、小さな庭や、玄関先のヒントがたくさん詰まっています!
Radiant Green Garden/大地環境企画作
「Radiant Green Garden~輝ける緑の庭~」
オールドローズの白と緑のコントラストが美しい、まるで、イギリスの田舎街を訪ねたようなアプローチ。

諸星造園作 「front 喫茶~favorite space~」
ロックガーデンとグラウンドカバー、バークチップの組み合わせがポーチとよく合っています。バラも、地植えやコンテナの使い分け方が参考になりますね。

相陽建設株式会社 IeNiwa工房 作 「サーヤとママのひみつきちパーティー」
あえて広がる樹形の木を入れ、手前には低木を配し、奥行きを見せる使い方は参考になります。子どものひみつきちがコンセプトなのもかわいいですね。

熊谷農業高校作、「熊農の庭」 あの懐かしい白線引きは、どうやらポストのようです。
片山陽介・飯野登起子さん作 「Let's eat more plants!」のコンテナは、ハーブがたくさん…
ham actor作 「footie cookie」
爽やかなサーフスタイルに合いそうなアプローチです。

どれも素晴らしい作品ばかりでした。庭全体の色調の合わせ方や、樹木の配置、つるバラの誘因なども参考になるものがたくさんあるかと思います。

今回のテーマは、「デリシャスガーデン」ということでしたが、庭をアウトドアリビングのように使っておいしい時間を過ごしたり、プライベートな空間にしたりと、今後も庭での過ごし方に注目していきたいですね。

さて、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
また来年、国際バラとガーデニングショウを楽しみにしております!