ClipboardImage
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、インターネットを通じた社会的なつながりを提供するサービスのことを表しています。フェイスブックやツイッター、LINEなど、様々なSNSがあります。著名人も数多くSNSでの世界に登場していますが、アメリカのオバマ大統領が、個人用のフェイスブックを開設したと話題になっています。


SNSを利用し、世の中とつながろうとする著名人は数多くいます。芸能人や文化人、政治家も多いです。 SNSを利用する著名人たちの思惑は、基本的には二つあります。 一つは情報収集で、もう一つは宣伝です。

ツイッターが日本に広まったころ、これを情報収集の手段として使おうとしたのがソフトバンクの孫正義氏でした。彼は、ツイッターを通じて送られてくる一般からの様々な意見を経営に利用しようと試みました。一般人の要望に孫氏自身が「やりましょう」などと言って答える姿が真新しく目に映ったものです。

政治家もツイッターを情報収集に利用しようとしました。しかし、ツイッターは140文字の制限のある対話です。中身はおのずと限られ、寄せられる情報は無責任で散文的なものばかりになります。これらを収集しても、有効な指針にはならなかったのでしょう。SNSを通じた情報収集活動は、現在ではかなり下火になっています。

逆に、宣伝としてのSNS活動は、今盛り上がっていると云えます。ツイッターをやっている芸能人は、テレビ出演の合間をツイッターでつなぐことで、知名度を維持する努力をしています。 タレントの私生活をちょっと覗けるという面白味も、一般人の暇つぶしには最適です。需要と供給が、上手くバランスしています。

フェイスブックやツイッターのような膨大な会員をもつSNSは不特定多数にまとまりのない情報を流すのに適しています。見ている方もSNSの会員ですから、意見交換も半ば顔の見えたものになり、ブログのように炎上することも抑制されます。

自由な対話を半ば抑制するSNSの仕組みが、著名人たちがフランクに自分の考えを押し込む、ちょうどよい仕組みだと云えます。オバマ大統領も、そこに目を付けたのかもしれません。