ClipboardImage
フィンランドのアールト大学で行われた調査によると、キーボードをすばやく入力するために大事なのは、使う指の数ではなく、その使い方なのだそうです。 教科書通りのタイピングでも一本指打法でも、スピードは変わらないとか。


「あなたのひどいタイピングも実はそれほど悪くないかも"Your Stupid-Ass Typing Style Might Not Actually Be So Bad (GIZMODO)"」 という記事にそのことが紹介されていました。 教科書的なタッチタイピングは、昔のタイプライターの名残で、現代のキーボードには必ずしも必要ないのだそうです。

下のキーボードの絵は、上が「我流タイピング」で、下が教科書的な「タッチタイピング」の様子を表した図です。十本の指が色分けされています。我流の方は緑色(左右の人差し指)が多く、タッチの方は各色がキレイに分かれています。下の方がきれいなタイピングに見えますが、入力スピードは両者全く同じです。




ClipboardImage
タイピングのスピードに影響するのは、指の使い方ではなく、むしろ目線にあると記事は伝えています。 指の使い方に関わらず、手元を見ている時間が長い人ほど入力が遅いということです。 それは当然だと思われるかもしれませんが、指の配置が無関係というのはなかなか新しい情報に見えます。

ITを使いこなすには、おっかなびっくりでは駄目です。自分なりの「できる方法」を見つけて、そのやり方で経験を積むことが大事だとこの調査結果は語っています。手の配置がいくらおかしくても、経験を積むことで手元を見なくてもすばやく打てるようになります。十本指の動きで最初に挫折するくらいなら、一本指打法でスキルを積んだ方が正しいということなのでしょう。

確かに、オーセブンのオーセブンCADユーザーさんの中には、床デザイナーで何でも書いてしまう我流の強者がいらっしゃいます。 多くの機能を知らなくても、自分の欲しい絵をすばやく描くことができるのです。皆さんも、習ったことに捕らわれずに、自分なりの我流を探してみてはいかがでしょうか。