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最近、巷にはAI(人工知能)の話題が多いですね。 囲碁のプロを負かしたり、クイズ番組に出場したりなど、高度なものが目につきますが、人にとって面白い道具になるものが出てきました。


簡単なイメージ画像を作ると、そこから連想されるリアルな写真画像を取り出すことができる、面白いプログラムが先日ネット上に公開されました。 下の図がその操作画面です。INPUTの欄に四角形をいくつか描き、「process」ボタンを押すと右側に連想される画像が表示されます。 サイト上で実際に動作しますので、是非試してみてください。→ http://affinelayer.com/pixsrv/index.html


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「建物」として用意した400枚の画像をプログラムに学習させ、そこから導き出された学習結果としての建物の特徴を元に、四角形の羅列から連想して出力しているのです。プログラムは既に建物はこんなものだということを学習していますから、左図のようないくつかの四角形の描かれた画像から、連想される建物を人間が考えるのと同じやり方で導き出しているのです。

プロの建築家同士なら、左の図だけでも建物のデザインを共有できるかもしれません。しかし、建築の素人に示すなら右の写真の方が望ましいでしょう。誰でも描ける左の図から、誰でも理解できる右の図に変更しているのが、このプログラムの最大の価値だと云えます。

誰でもわかるこの右の図が、さらに変換されて、寸法の入った線画の展開図になると便利ですね。AIの発展によって、そんな夢のようなツールが現実になるのもそう遠いことではないかもしれません。