ClipboardImage
2015年の春、首相官邸の屋根の上に一機のドローンが落下する事件がありました。 ドローン規制の気運が高まり、法律が整備されました。庭や住宅を空中から撮影して、より魅力的に発信したいという思いは、半ば潰えた格好になりました。


ドローンに関する基本的なエリア規制は、以下のようなものです。

◆ドローンのエリア規制--------------------------
・空港や重要施設(基地、原発など)のそばで飛ばさない
・住宅密集地で飛ばさない
・地上150Mより高く飛ばさない
---------------------------------------------
住宅や庭を撮る場合には、地上150Mの問題は大丈夫ですね。それ以外の条件については、ソラパス(https://www.sorapass.com/)というWebサービスで確認することができます。東京23区、政令指定都市をはじめ、いわゆる住宅街はほぼ絶望的ですが、少し郊外に出ると規制の対象外の地域も多くあります。



ClipboardImage
上の図はソラパスで確認できる地図です。オーセブン本社のあるさいたま市周辺の地図ですが、駅の周辺は真っ赤(規制対象内)ですが、駅から3キロ程の比較的近い地域でも規制の対象画になっているエリアが多くあることが分かります。

ClipboardImage
上の図の中心にある緑の円は、成田空港の周囲24KM(規制対象内)です。地方であっても空港の付近は飛ばせませんから注意してください。 しかし、地図でご覧いただける通りかなりの地域でドローン撮影が可能なことが分かります。しかしここで、エリア以外の規制に注意する必要があります。

◆エリア以外の規制(一部)---------------------
第三者の30メートル未満の距離に入ってはいけない
-------------------------------------------
ここでいう「第三者」には、隣地の家、他人の車、電柱、電線などが含まれます。この規制によって、残念ながら分譲地などの住宅街での空撮はほとんど絶望的となります。敷地が広い場合や、隣家と離れていればできるケースもありますが。エクステリアの施工例をドローンで撮影するのは、ほぼ無理なことが分かりました。しかしながら、それでも空撮をする方法があります。

◆ドローン規制下で空撮する方法-----------------
1.国交省の許可を取る(10時間以上の飛行経験と申請書の提出が必要)
2.200g以下の軽量のドローンを使う(軽いので規制対象外)
--------------------------------------------
ドローンの練習をした上、国交省の飛行経路包括申請を申請すると最大1年間その操縦者に指定地域(日本全国でも可能)でのドローン空撮の承認が下ります。Web申請も可能で、それほど敷居の高いものではありません。

200gの軽いドローンとしては、RYZE社のtello(テロ―)がその一例です。上のすべての規制にかからないので、気楽に始めることができます。価格も比較的安く、15,000円程度です。まずはこちらで試してみるのも、良いと思います。

庭の空撮施工例に、一歩踏み出してみてはいかがですか?

※ドローンの飛行には上記以外の規制、各自治体の条例などがあります。ご注意ください。