ゴミ袋を持って部屋を出て、マンションの住民用のゴミ部屋(ゴミ集積用の部屋)に行き、ドアを開けるために鍵を挿してひねったところ、鍵がぽっきり折れてしまいました。
折れると思っていないものが突然折れましたので、ゴミ袋を片手にしばし呆然としました。 10年以上使い続けた鍵で、だいぶ疲れていたのでしょう。手に残った鍵のつまみ部分を見てみると、まさに金属疲労といった感じで、ボロリと崩れるような断面でした。
さて、ゴミ部屋の入り口は建物の外にあります。鍵の折れた私はどうやって部屋に戻れるのでしょうか。でも大丈夫です。マンションの共同のエントランスのドアはICチップの電子キーで開くのです。そして玄関のカギは、ピッキング対策のディンプル鍵に変わっているので、こちらも問題ありませんでした。
エントランスの自動ドアを電子キーをかざして開けてみると、なるほど文明の利器だと感激してしまいます。日々の開錠がピッと簡単ですし、これまで故障は全くありません。この鍵も以前はアナログのキーシリンダーでしたが、そのころは故障が絶えませんでした。デジタルに変えて良くなりました。
部屋に戻れたのは良かったのですが、ゴミ部屋の鍵穴には、まだ折れた鍵の先端部分が残っています。鍵屋さんを呼ぶかとも思いましたが、工具を持って自分でチャレンジしてみました。結果、鍵の先端を引っ掻き出して、何とか元に戻すことができました。これがアナログの良さですね。トラブル自体が分かりやすいので、素人でもなんとか直せます。
「アナログで十分」という人は、結構いらっしゃると思います。しかし、そういう方の中でも、自動車の電子ロックは便利だから使いたいという人が多いのも事実です。鍵の電子化には一定の不安が伴うのは事実ですが、自動車では広がったように、玄関ドアやエクステリアの門扉の電子化も広がるといいなと思います。「使ってみたら故障もなくて便利!」と評価される商品だと思います。