【コラム】2019/05/11
複雑な道具を使いこなす
ホームセンターに行くと工具のコーナーでいくらでも時間がつぶせるという方はいませんか? 私はそういうタイプです。 必要でもないのにBOSCHのドリルを手に取ってみたりしてしまいます。
私は、幼いころから工作やプラモデルが好きで、学生時代にはバイクをいじって、社会人になってからは自動車をいじくっていましたので、結構いろいろな道具のお世話になりました。ドライバーやレンチの類はもちろんですが、時にはドリルで穴をあけたり、グラインダーで削ったりしました。
プロの職人さんのレベルには遠く及びませんが、それでも道具にはそれぞれ個性があって、上手に使ってやるとよい仕事をしてくれるとわかります。手が道具の使い方を覚えるというか、道具に怒られなくなるような感覚が素人なりにあります。
実はパソコンを使っていてもそのような感覚はあります。パソコンから返ってくるわずかな異変を察知して、キーボードやマウスに手加減を加える瞬間は、確かにあります。長い時間同じ道具を使っていると、通じ合うものがあります。
あるベテラン社員は、「パソコンの気持ちになればわかる」と言います。トラブルがあると、時折、仙人のように瞑想するので笑っちゃいますが、でも本当にトラブルを解決するのが上手です。あやかりたいと思いますが、なかなか難しいです。
07CADも最新バージョンがいよいよ出荷されます。07CAD歴の長いお客様には、なじみ深いユーザーインターフェイスに少し新しいスパイスが加わっています。CADも複雑な道具に違いありませんが、お客様の手になじむように願っています。