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200年住宅が普及する中で 日本人の住宅観が変わっていくでしょう。

今まで建てられた 日本の住宅は 外国と較べてみても かなり 個性的なものだといえます。

アメリカやカナダの いわゆる 分譲住宅(庶民住宅の8,9割はこの分譲住宅で作られている)は 外観を見れば 内部の部屋の配置が分かるほど かなり普遍性のあるプランです。日本の住宅は 分譲住宅ですら 外観から 内部のプランが分かるほど 単純ではないといえます。

終の棲家ということで  自分の家を作るという意識が強いからでしょう。こだわりはかなり強いものがあります。

前回のコラムで述べた 200年住宅は 一人の人生を超えて 誰かが住むことを前提に考えることになります。 そのことで 住宅に対する 考え方が 変わってくるといえます。今までなら 自分たちに一番ふさわしい住まいを作ろうと 考えていました。しかし 何世代かに渡って 住む事を考えて住宅を作るというのは 世代を超えて使える 共有する財産を建てるという考え方が普及していくことでしょう。

こだわりが強い家は 売りにくく 財産価値をひくめてしまうことになってしまいます。

スケルトン(構造)はシンプルで 普遍性を持ち インフィル(内装や設備)に 自分のこだわりを入れてゆくような住宅が 増えていくのではないでしょうか。