VR(Virtual Reality バーチャルリアリティ)という言葉は、日常的に使われるようになりました。 VRが実用される例も増えてきています。
ファミリーマートがVRを社員研修プログラムに応用する実験を始めたそうです。これは、新人社員が店舗での業務の実習をするのに、VRを利用して行うというものです。VRを使うことによって、一人当たりの実習時間を60時間削減することができたとのことです。( ファミリーマート公式サイトより)
VRが導入された理由にはコロナ禍での対面教育の問題もあったようですが、実習時間の60時間削減は企業にとっては劇的なコスト削減効果があると言えます。 毎年200人以上の新卒採用をしているファミリーマートですから、単純計算すれば、合計で12,000時間です。1時間1,000円で12,000,000円の削減効果ということになります。
VRだと何故時間が削減できるのでしょうか。教育動画を作ってみれば、同じように短い時間で教育することは可能かもしれません。しかし、動画とVRの大きな差は、VRの映像が人間の動きと連動している点にあります。動画は先生が一方的に話している授業と同じです。VRは教わったことを即実践で確認して体験として覚えることに効果があるのだと思います。
実地の体験では、現場への移動時間もあり、レジなどの機材に制限があるでしょうから待ち時間もあるでしょう。そう板細かいアイドルタイム(実質的に何もしていない時間)を排除できることにVRのもう一つの効果があります。実地体験と同様の教育効果を無駄な時間を省きながら実践できるというわけです。
07CADのスタンドインVRも根強い人気があります。お施主様が自分で視点を動かしてみられるという点に、疑似体験の効果が少なからずあるのだと思います。庭のデザインを能動的に確認できる手続きを経ることで、契約へ近づいているのだと思っています。