【コラム】2021/07/01
最先端の開発の難しさ
世界をけん引する最先端企業の最新商品は、最高のお買い物! とは限りません。AppleのiPhone,iPadにしろTeslaの電気自動車にしろ、最先端ならでは商品の弱点があり、メーカーの苦悩があると思います。
先日発売されたiPad Proは、最新のLEDディスプレイで、またApple謹製のCPUチップM1を搭載して最先端のピカピカのハードウェアとして出てきました。これは素晴らしいと思いますが、買うかと問われれば私の答えは「買いません」となります。
私は、初代iPadからスタートして、通算7台のiPadを購入して使ってきました。表示速度が上がり、画面が大きくなり、ボディは薄くなり、軽くなり・・・。不便がなくなるなら欲しい、使い勝手がよくなるなら欲しくなります。
自分がiPadでやっていることは、メール、インターネット(動画含む)、メモ、これだけです。Netflixを見るのに、最新のM1チップなど不要ですので。利用している内容に対して、はっきりとオーバースペックな商品なのです。
以前はiPadでフォートナイトをプレーすることができました。フォートナイトは3D描画をしながらインターネット上のプレーヤーと対戦するゲームですから、ハイスペックなiPadがあればほしくなったことでしょう。
でもそのアプリはアプリ内課金の件でレギュレーション違反をしてAppleのストアから締め出され、今はダウンロードすることができません。Appleから排除された1億人以上のプレーヤがいたならば、彼らは最新のiPad Proを喜んで買ったかもしれません。
コンピュータの世界は、ソフトあってこそのハードですし、その逆もまた真です。バランスの良い商品開発とマネジメントが必要だと思います。