【開発現場から】2021/07/01
注釈画像強化と印刷機能追加のお知らせ
いつも07CADをお使い頂きありがとうございます。
注釈画像のエンジンを刷新して高品質、高速化をしました。
またそれによって一部環境で起きる不具合の回避方法をご案内します。
■新画像エンジンは、きれい、速い
新エンジンは旧エンジンとは別の描画手法によって描かれています。画像は拡大・縮小すると荒くなったり、モアレと言われる模様が浮かび上がったりしてしまうのですが、新エンジンでは人の目に自然な補完方法を採用することできれいに描画します。
また白色透過やモノクロ指定でもメモリを使用して展開していたものを直接描画できるようにし、省メモリ・高速化を行っています。
この描画の高速化は取り消し機能(UNDO)などの高速化にもつながりました。
作成するファイルのサイズは大きくなっていますが、その分、計算時間を減らして高速化しています。
※今までの図面の画像も全て高品質になります。
下画像:ディスプレイに表示している画像の品質の違い
ドットがとても小さいので分かりにくくなりますが、印刷でも品質が上がっています。
旧エンジン | 新エンジン |
■リリース直後、遅くなる問題がありました
新エンジンリリース直後では、大きな画像を表示すると時間がかかるようになってしまいました。
多くのお客様にご不便をかけてしまいました。申し訳ございませんでした。
その後、問題点を改善し、更に従来以上に高速に動作するように改良してリリースいたしました。
最新までアップデートしていただけますようお願いいたします。
■カラーパレットが正しく解析できないプリンタのための機能
新エンジンでは内部画像形式がPNGになりました。
比較的新しめで多様な表現ができるPNGのカラーパレットは、画像の白い部分が薄い青や薄い灰色になってしまうという問題が発生する環境がございます。
プリンタドライバの更新で直ることもありますが、最新ドライバでも修正できないことがございます。
そこで、すべてのデータを画像にして転送することで正しく印刷する機能を作成しました。環境設定に「印刷」項目を増やしてあります。次回更新で追加されます。
欠点は多数の画像を送信しますので、印刷開始までの時間がかかることと、PDF化するときには文字などではなく画像データになっていることです。解像度(DPI)はプリンタ設定されたものを使用します。
PDFプリンタの場合は別のものに切り替えるといったことで回避は可能ですが、こちらの機能でも回避できますので印刷結果がおかしくなってしまう場合はお試しください。