【コラム】2022/01/01
2022 進化の新しいページを開く
ソフトウェアの商品を進化させると一言で言いましても、新しい機能を追加することであったり、処理速度を上げることなど、いろいろあります。一つ機能が増やすと、一つボタンが増えたりしますから、つまりそれは一つ覚えなければいけないことが増えることを意味します。進化を考えるとき、同時に発生するコストも考慮する必要があります。
機能が追加されてできることが増えるのはいいこと、という考え方は一般的かもしれません。しかし、機能が増えるたびに覚えることが増えて、それが自分には関係なさそうな機能だとすると、「前の方がよかった」というお客様のマイナス評価につながります。
一方で、それまで購入を控えていた方が、新しい機能を追加することによってはじめてソフトを購入してくださる場合も多々あります。ですから、ソフトウェアメーカーとしては新しいお客様も増やしながらこれまでのお客様にも満足いただくというバランスの上で新しい開発をすることになります。
オーセブンの主力商品の07CADは作図機能としては不足部分はほとんどなくなってきました。まだ必要な機能があるのは確かですが、より多くのユーザー様のお仕事に貢献するには、新機能だけではなく、スピードや品質の向上にシフトする必要があると考えています。
その一環として、昨年の秋以降、橘サーバーのレンダリングスピードを大幅に改善（短縮化）しました。その上で、プロモーションカメラでの動画のコマ数を30FPS（秒速30コマ）に上げ、橘サーバーをご利用の全てのユーザ様へスピードアップと品質向上の成果を還元させていただきました。
また、リリース済みの07CADの機能が持ついくつかの不具合を時間をかけて修正しています。多くのユーザー様にご支持をいただいている07CADをより安定的に動作させるために、開発のエネルギーの多くを投入しています。これらは、目に見えにくい改善ですが、全ユーザー様に等しく効果を発揮する、新しい進化への投資です。
お客様に選んでいただいたオーセブン商品の良い特徴をそのままに、より快適に使っていただけるように今年は特に力を注いでゆきたいと思っております。本年もよろしくお願いいたします。
