東京都練馬区の住宅街を歩いていると、しばしば野菜の無人販売をしている小屋を見かけます。指定の金額を箱に入れて商品の野菜を持って行く、完全セルフの店舗です。
野菜のセルフ売店は、たいてい畑の一角にあります。すぐ目の前の畑でとれた野菜を、すぐその場で販売するスタイルです。コロナの社会とセルフ店舗とは、実に相性がいいですよね。生産者が直接、人と合わずに物を売れるのですから。
野菜のセルフ売店では、ほとんどの場合店員(その農家の方など)はいません。でも野菜を盗む人はまずいません(時々いるようですが)。畑の周りはたいてい見晴らしがいいですから、セルフ売店に人が立ち寄れば、近所の誰かが見ているものです。ご近所さんセキュリティが働いているんですね。
コロナとセルフ売店の相性の良さは、抜群ですね。問題はセキュリティだけです。誰もいない店舗でも物が盗まれない仕組みができればOKですから。その問題に答えたのが、監視カメラでしょう。今のようなSNSの時代に犯罪行為を動画で撮られることはコソ泥行為には見合わないほど大きなペナルティになりえます。
セルフ売店で有名な餃子の雪松は、全国に300以上の店舗を展開しています。お客さんは、冷蔵庫の中から餃子のパックをとって、料金を箱に入れるだけで簡単に購入できます。広い売り場もいりませんし人件費もかかりませんから、ビジネスとして最高ですね。
監視カメラには、万引き行為を未然に防ぐAIを搭載したものもあります。ご近所さんの目線に代わる頭のいい監視カメラです。日々進歩する新しいITがコロナのような難しい環境でもビジネスを進められる原動力になっています。