全体配置図
みなさんこんにちは。今週は寒さが戻りましたね。あちらこちらでくしゃみが聞こえてきます。花粉の季節ですね。オーセブンCAD設計室より、もうすぐ最終回の英国ガーデン便りお届けします。

ウィズリー・ガーデン (RHS Garden Wisley 王立園芸協会)は 庭のモデル展示場、苗木屋さん、研究所、職業研修所、などたくさんの仕事をしている。
展示されている植物には ネームプレートがつけてあり 植物の名前を知るにはこのガーデンが一番手っ取り早いかもしれない。学術的であり 実践的であり 百科事典のような庭である。


ウィズリーの歴史は100年ほど。その開設当初から造られていたのがロックガーデン。
2005年 福原成雄(まさお)氏によって改修されました。100年来親しまれてきたロックガーデンを納得させるように改修することは 大変だったでしょう。ヨーロッパでも馴染みのカスケード(段々滝)にして やり過ぎず・やらなさ過ぎず丁度いいところなのは さすがです。
100年前の開設当初からこのロック・ガーデンは造られた。
100年前の開設当初からこのロック・ガーデンは造られた。
イギリスのロックガーデンの主役は 石ではなく 花々。
この時期 あまり花の数が多く見られませんでした。
水平に置かれていいる石と草花では 深山幽谷とはいかないですね。
右手滝の石組みは 2005年 福原成雄(まさお)氏によって改修されました。
新しい滝は カスケード(段々滝)。伝統的な手法を踏まえているのでしょうか。
右手の木は100年前 日本から100年ものといわれた盆栽。計200年の木。
石に絡みつく花々も いいものですね。
季節が合わなかったのでしょう。ちょっとさびしい。
Alpine Display Housues。高山植物の展示館が見えます。
Alpine Display Housues。高山植物の展示館が見えます。
世界中の高山植物を栽培展示しています。温室と 屋外展示。
アルプスの高山植物が こんな平地で育つのでしょうか。
きれいに咲かせていますね。
ディスプレイの仕方が面白いですね。
日陰を利用しているようですね。自然に日陰の方に移動したのでしょうか。
高山をイメージさせる花壇。
水はけを考えて ハイライズの花壇にしてあるのでしょうか。
植物の生態が分からなければ これだけのディスプレイは出来ませんね。
植物の生態が分からなければ これだけのディスプレイは出来ませんね。
寒さよけの温室というより 乾燥を維持するための グラスハウスでしょうか。
多様な植物を たくさん展示する 展示法は 考えてみれば大変ですね。
ネームプレートがあります。生きた植物図鑑。
外には 石のプランターにさまざまなディスプレイがありました。
自然石のプランターが並べられて 展示されていました。
自然石のプランターが並べられて 展示されていました。
さまざま 多様な展示が 見る人にとっては参考になります。
もっとたくさんあったのですが これくらいで。
高山植物を見て Weather Hillにでると 大きな広場で バラのボーダーの準備中でした。
さっきまでの雨はどこにいったのやら 晴れ渡っています。またすぐ雨になるとは思っていませんでした。
ちょっとユーモラスなガーデン・オーナメントです。
ちょっとユーモラスなガーデン・オーナメントです。
籐のような材料で編みこまれていました。
休憩所。
広場の突き当たりに キッチン・ガーデンがありました。
果樹の仕立て。形も面白く 工夫がみられます。
千鳥の飛び石。アーチにつる性野菜を沿わせています。
半透明のエスパリエを作り 日照の調節をしながら 果樹をトレーニング。
その反対側 こちらは太陽が大好き果樹。
無垢板のベンチ。
こちらはしっかりとした 木のアーチ。
パッケージの袋がプランターという商品です。
パッケージの袋がプランターという商品です。
面白い 仕立てです。
近くで見ると。太陽に当てるように勾配付きなのでしょうか。
レンガの壁を利用した エスパリエ(espalier)。手前のフレームは?
自動散水のパイプ。
鳥よけのネットの中で果樹がそだってました。
トレリスで エスパリエを作って展示してました。
このくらいのメッシュで害虫予防が出来るという展示でしょうか。
案山子。イベントなどで 楽しみながら作ったものを展示しているようです。
ウィズリー・ガーデンは 今まで見てきたような 庭園をイメージしていました。
それは ぜんぜん 違ったものでした。
例えば キッチンガーデンなら さまざまな仕立て方で育てているところを 見せて 学ばせてくれます。
キッチンガーデンを作っていれば 当然出てくる問題を 正しい形にして見せています。
高山植物など 山に行かなければ見れないものを 見せています。 育て方まで教えてくれます。熱帯の植物もそうです。さまざまな植物の形があることを 教えてくれます。
生きた庭の百科事典です。
庭を造る人には 参考事例集として ヒントを与えてくれます。
大変な労力と経費をかけて庭の文化を創っている庭といえます。
王立園芸協会が作るこの庭は イギリスの庭作りの先頭に立っている庭ということなのでしょう。