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【展示会レポート】EXE2016 後編
EXE2016 前編:ビッグサイト
さる、4/22、23の二日間、東京ビッグサイトにて、国内最大級のエクステリア建材展示会 エクステリア・エキシビション2016が開催されました。本レポートでは、当日の会場の様子をピックアップしてお伝えしていきたいと思います。

それでは、前編 西1ホールに続き、後編では西2ホールの様子をお伝えしていきます。


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西2ホール、エントランスから入ってすぐに、今回初出展となる、前澤化成工業ブースがありました。前澤化成と言えば、上下水道で使う塩ビ管の大手です。TS継手や量水器のボックス、マスなどで普段からお世話になってるユーザー様も多いかと思います。

今回の出展では、従来の樹脂製パンや立水栓からより意匠性を高めたカラフルな立水栓 「EX柱」シリーズや「木調シリーズ」がメインとなっていました。お話を伺うと、今回直にエンドユーザー様からご意見を伺う機会となって、非常に参考になったとのことです。なにしろ水に関しては歴史のあるメーカーさんですので、今後の展開が楽しみです。
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照明とポストのパナソニックブースです。エクステリア照明、それと宅配ボックス コンボ、壁付けタイプの郵便ポスト フェイサスFF型を展示していました。フェイサスには、カメラホン取付タイプ、コンボにはコンパクトタイプが登場です。

昨今はやはりネット通販での宅配需要が伸びてますので、大型ポストや宅配受け取り可能なボックスが人気ですが、バリエーションを増やして様々なニーズに対応してきてますね。
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レンタルや下地処理の工事を行う、CRTワールドからは、ブロックやレンガ、ウッドデッキの保護材「煌庭」という商品の紹介がありました。防汚の秘密は、驚異的な撥水性能。多孔質の素材でも、ナノサイズレベルの成分が微細なすき間に入り込み保護してくれます。化粧ブロック、石材など素材ごとに調整されています。

キーワードは「外構ケア」。家の外だから汚れても仕方が無い、というお施主様の意識を「ケア」という単語でメンテナンスで長持ちできるものだと変えていくという開発者の心意気を感じ取ることが出来ます。
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輸入石材の東洋石創ブースから。こちら石材では無く、タイルとのこと。600角の大判です。厚みもあるので、非常に丈夫。下を浮かせてこの上に乗ってもなんと割れません。駐車場にも安心して使用できるそうです。
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同素材の側溝蓋もありました。公共向けでしょうが、庭や駐車場内に側溝を設ける必要があるときなど、意匠性が高いのでお勧めです。
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防草シートザバーンのグリーンフィールドブース。人工芝リアリーターフ、グランドグリッドと言ったお馴染みの商品の他、何やら新しいものが展示されているようです。
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参考出品されていたのは、「エグゼクティブ グリーン」という商品。人工芝同様、リアルな樹脂製の植物が植え込まれています。取付は壁面にビス留めした固定具にパネルをセットするだけ。フェイクグリーンなので灌水装置や植栽地盤も要らず、非常に簡単。素材の耐候性も非常に優れていると言う事です。

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私の知る限り、初出展となる、関東のコンクリート二次製品メーカー 武井工業所のブースでは、普段造成とかで使われる、プレキャストの擁壁とはまた違った、住宅外構で使いやすい商品が紹介されていました。
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プレキャストの基礎ブロック ツメール。床堀して砕石を敷き、現場設置するだけですぐブロックを積んでいくことの出来る基礎のユニットです。型枠設置や基礎の養生が不要になります。
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目隠しフェンス対応擁壁カクセール。通常、プレキャストのL字擁壁がある場合、フェンス施工するときは擁壁より控えた地面に独立基礎で立てる必要がありますが、こちらはしっかりフェンスへの風圧加重を計算して、強度を保てるようにした擁壁。なんとH1800までの目隠しフェンスに対応しています。特に都市部の山手など、土地の有効利用が必要で風も強く、なおかつ近隣へのプライバシーに配慮する必要がある状況にはうってつけです。
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化粧付き境界ブロック シキール。どうせプレキャストの擁壁を置くなら上の化粧部分も一緒に置けるようにしてしまおうという発想?しかし、確かに施工性は抜群です。何より、敷地側で少々土圧が掛かるようになっても問題が無いというのがありがたいですね。庭の築山などで敷地側のGLが後から上がってしまい、思わぬ荷重がかかるケースもありますので、いっそ立ち上がり部分も全て擁壁なら安心です。
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プレキャストの擁壁、塀はここ最近九州の地震で注目を浴びている、ブロック塀の耐震性への問題への一つの回答ですが、他にこのような考えもあります。ロートアイアンの御田製作所の商品 アルシェードは軽量なアルミ押し出し材を加工した、意匠性の高い目隠しスクリーンです。しかし何よりこの複雑で美しいディテールを見て下さい。ライトアップと絡ませると非常に魅力あるシーンを創り出すことが出来そうです。
ブロックメーカー トーホー ブースにて展示されていた、CP型枠擁壁の基礎部分の展示。とてもわかりやすいですね。RC擁壁だと、型枠の設置や養生など手間になってくるので、近年はCP型枠擁壁の採用がぐんと増えてきていると思います。しかし効果があるのもきちんと施工されたものだけ。

なお、オーセブンのオーセブンCADは、バージョン11以降はブロック塀や基礎の施工断面図を簡単に出力できるようになりました。お客様の意識も高まってる今、耐震にも配慮した、安全安心な塀や土留への理解を深めてもらうのに適したプレゼンツールと言えます。
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こちらもまた、耐震性能を高めるためのソリューションの一つ。早くから「耐震エクステリア」を謳っていた、大林の商品 「FITパワー」。同社の商品は、木材ベースの乾式構造で耐震性の高い塀を実現するFITがありますが、FITパワーは従来のブロック塀を補強するための商品。

ブロック塀の補強と言っても、絶対に倒れなくする、というものではありません。九州の地震での痛ましいブロック塀倒壊事故でわかるように、瞬時に倒れてくるブロック塀は、若い人であっても避けがたい脅威です。しかし補強金具によって破損するも転倒を免れたり、遅らせたりすることが出来れば、どれだけの命が助かるでしょうか。安全はお金で買えますが、命はお金では買えないのです。

しかしこれ、リフォーム市場向けにも非常に良い商品だと思います。古いブロック塀の多い街並みがあったら是非お勧めしていきたいですね。

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エクスプランニングの古橋先生が会長となり、エクステリアにおけるプランナーの地位向上、プランニングの重要性認知を目指す、日本エクステリア設計協会 JEXA。今年は、いよいよ全国での設計者交流キャラバンを開始したと言う事で展示にも力が入っています。
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隣には、茨城のドリームガーデン 田村氏を中心とした、「大人の火遊び倶楽部」という団体のブースがありました。田村氏がオーストラリアの住宅を見学に行き得た知見から、リゾートガーデンというライフスタイルを推進するためのアイテム、具体的にはバーベキューの炉などを販売普及に努める団体のようです。
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樹脂製フェンスのF&F ブースです。木調樹脂板塀のマイティウッドや、格子フェンス ラインスタイル、樹脂製パーゴラシステム 快天浴などが展示されていました。
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マイティウッド 間仕切りタイプの裏を見ると、おしゃれな物干し 片支持ロートアルミパーツが取り付けられています。実はこの「おしゃれな物干し」、オーセブンの運営するe-tokoでも密かな人気商品。一般のお施主様、特に女性からよくお問い合わせいただいています。
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リアルな木目はそのままに、従来のマイティウッドより、コストパフォーマンスの高い マイティウッド デコ。
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従来品のリアルウッドから凹凸をより深く。柾目調の美しい板材 マイティウッド Sライン。ともに新商品です。
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関東エリアの建材商社で作るブランド gather。今年は、ハンモック「YURARA」を大々的にフィーチャー。来場者向けにお好みのハンモックのアンケートなどやっていました。これからの季節、新緑の下、ハンモックで過ごす休日、素敵ですよねぇ。
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続いて、建材商社トコナメエプコスのブランド メイクランドでは、クリーピングタイム、ポテンチラ、リッピアなどのグランドカバーを展示。エクステリア建材系の展示会ではあまり見かけない商品だけに、目を惹きます。
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国内産の景石を使ったモデル庭園もいつもながら見事。
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さて、会場でひときわ異彩を放ったこのブース。木彫りのヘラジカが圧倒的な迫力を持って出迎えてくれます。

AProjectと大きく看板で銘打たれたブースの主催者は、岐阜のアルミ加工会社カトノを中心とした、プロジェクトチームのようです。アルミ加工技術をOEMしながら、様々な異業種とのコラボレーションで、アイデアの湧き出でるままに、ベンチやパーゴラ、ブランコにポスト等、形にしています。

いやそれにしても、面白い。屋外用畳や壁面緑化、アウトドアで使えるものなら何でも来いといった様相。
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群馬のブロックメーカー エスビック、こちらではベスロックネオや、アクシアランバー、仕上げ材の漆喰ヘイ!ヌレール、スレンダーリブなどの新商品を使い、ファサードやテラス空間の提案ディスプレイが中心です。一般にブロックメーカーさんでは、寛いで過ごす空間提案がアルミ建材メーカーと比べ比較的少ないので、会場でも一層目を惹きました。ここはやっぱり早い段階から「そ・ら・ら」を出し、庭のリビング空間化を提唱していたエスビックならでは、ですね。

さて、その新商品の中でも最大のアイテムはなんとガレージ。鋼製ガレージ 「カスケード」です。独特の折板で構成された蛇腹状の意匠、一見無骨なようでも、シンプルなアウトラインのおかげで、カラーによっては庭に映える可愛らしいアイテムにもなります。駐車場としてももちろん使えますが、庭に置いて、ガーデニング時のくつろぎ空間、男性諸氏の隠れ家、もちろん実用的な収納庫としてなど、幅広い使い方が考えられますね。ガレージを扱うと事前に聞いていましたが、やはりポイントを庭に持ってくると言うのは、これまたエスビックならではの発想と言えます。
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内観はご覧の通り。折板の天板がよくわかります。耐積雪性能が高そう。良く見ると結露防止材のオプションがついています。
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オプションの引き違い窓。他に框や引き違いドアなども。手前のファニチャーはフランス発ブランドのゴーフィレックスのもの。
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今回、大手アルミメーカーのブースを全然回れてないわけですが、アルミ建材のYKK APブースにて、面白い展示があると聞き、駆けつけてみました。意外と言ってはなんですが、エクステリアのプロショップチーム エクアライブと、YKK APのコラボレーション展示。

イメージ的には、リビングからガーデンルーム「リレーリア」を通して、エクアライブのオリジナル商品 「一条の光」の点在するナイトガーデンを眺めて楽しむ、といったシーン。
ということで、前編に続いての、後編は西2ホールの様子でした。1、2ホールでのメーカーの組合せのバランスは取れていると思うんですが、それでも例年、雰囲気が異なるんですよね。今年は特に、西2ホールのAProjectのインパクトが強かったです。また新規出展メーカーも、既にそれぞれのジャンルで実績のあるメーカーが満を持して登場といった趣もあり、よりバラエティに富んだ、面白い展示会になったのではないかと思います。

個人的には時間が足らず、大手メーカーの展示を、もっとも力を入れているであろうここ東京の展示会で見て回れなかったのは残念ですが、これから続く、全国各地での展示会で、良くチェックしてみようと思います。

なお、この後5、6月の展示会の予定は下期の通り。もちろんオーセブンも全展示会に出展しています。私も開催当日、会場からTwitterなどSNSを通じて、現地の様子をお伝えしていく予定です。各地域毎に出展メーカーの違いなどもありますので、その辺は押さえていきたいと思っています。ご期待下さい。


E&Gフェア名古屋 5/13、14
エクステリアフェアin九州 5/27〜29
希望の芽2016 in 夢メッセ 5/2、29
関西エクステリアフェア 6/9、10