オーセブンCADコンテスト2022
優秀賞受賞作品
R:6,000
エクシエ・旭日緑化建設
松本 晃司 様
作品コンセプト
道路に対して平行に駐車スペースを設け、車の曲線的な動きを考慮するために導き出したR:6,000(半径:6,000)の曲線。エクステリアとガーデンを柔らかく区切るこのラインをイニシャルアイデアとして、デザインを構成しました。
感想と創意工夫点
駐車スペースを確保し、車の導線を検討していた際に導き出した曲線をコアにデザインを構成していきました。その柔らかい曲線に導かれた植栽たちが、ガーデンスペースを確保しつつ、駐車スペースとのボーダーラインとして成り立っています。
曲線を図面上で表す数値である「R:6,000」を婉曲的なコンセプトにすることで、機能面を説明的に表現するのではなく、詩的に惹きつけるデザインテーマになるようにしました。
レイアウトとしては、図面というよりも、パンフレットのようなレイアウトデザインを試みました。なるべくシンプルに余白を意識し、文章、図面、レンダリング画像を構成しました。駐車スペースを確保し、車の導線を検討していた際に導き出した曲線をコアにデザインを構成していきました。その柔らかい曲線に導かれた植栽たちが、ガーデンスペースを確保しつつ、駐車スペースとのボーダーラインとして成り立っています。
曲線を図面上で表す数値である「R:6,000」を婉曲的なコンセプトにすることで、機能面を説明的に表現するのではなく、詩的に惹きつけるデザインテーマになるようにしました。
レイアウトとしては、図面というよりも、パンフレットのようなレイアウトデザインを試みました。なるべくシンプルに余白を意識し、文章、図面、レンダリング画像を構成しました。
大熊一幸氏のコメント
ゆとりのあるフラットな敷地条件に引きの取れた車庫空間をメインとしたオープンスタイルの戸建住宅のエクステリアデザイン提案。門構え空間と庭空間を「R:6,000」という放物線でダイナミックに境界線を描きながら敷地全体をうまく繋ぎまとめた設計者の企画力とシンプルでありながら明確な趣旨とプレゼンテーション構成に評価を得ました。
多くの場合接道部から直接駐車を基本とするが車路空間を敷地内に取り込み安全配慮や利用価値に将来性を見出す変化のある計画に期待が膨らみます。
カーブで描かれた境界線沿いに開放的にならぬよう植栽を配置して視線誘導に配慮しながら行き着く際に門まわりを配置して人の動きに合わせた流れを感じさせる印象的な作品です。
松下高弘氏のコメント
住宅とエクステリアがナチュラルなイメージで統一感があります。
昼間の2消点の外観パースは、平屋住宅とエクステリアの表情が分かりやすい構図です。空を入れた方が、もっと自然な感じになり、夜景パースも同様に夕焼けを入れたパースで迫力を出してもよかったように思います。また、ルーフラインをはるかに超えた、シンボリックな高木を配置すると、見ごたえのある絵になるように思いました。
オーセブンからのコメント
大胆なアールを描き、駐車スペースを贅沢に取れる地方ならではの広い敷地を活かしたレイアウトが印象的なプランです。駐車スペースの余裕は来客も想定してのものでしょう。
パースアングルも、鳥瞰とローアングルを巧に使い分けています。どのアングルからも緑が映り込むように配慮されていて、統一感も保たれています。実物件でのご提案の様ですので、植栽表現としては抑えめにしていらっしゃいますが、植栽を駐車場の周囲にふわっと視線をさえぎる様に配置して、緑豊かでやわらかな印象を与えてくれます。
落ち着いた風合いの建物に合わせて、舗石やブロック、塗装色の選択がしてあり、植栽表現と合わせて、良い雰囲気をかもし出しています。
受賞者のコメント
この度は、選出していただき大変ありがとうございます。操作に関しては、まだまだ使いこなせていない部分が多く、日々手探りで進めております。今回は自分の出来る範囲でのCADの技術と、興味関心ある要素を組み合わせてコンテストに対して提案を試みました。
今後も御社の製品の進化に置いていかれないように、日々の業務のなかで技術と知識を向上させて、プランのご提案ができるように励みたいです。ありがとうございました。
エクシエ・旭日緑化建設
松本 晃司 様