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【デザイン】 設計室便り
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» 英国ガーデン便り2【ヒッドコート・マナー・ガーデン その1】
英国ガーデン便り2【ヒッドコート・マナー・ガーデン その1】
みなさんこんにちは。最近急に寒くなりましたね。オーセブンでも風邪引きさんがちらほら。気をつけてくださいね!
CAD設計室の作図代行キャンペーン今日から始まりました!!外構図面・造園図面の作図依頼お待ちしております。
おなじみの設計室便り今回も英国ガーデン特集です!
フランスで育ったアメリカ人のローレンス・ジョンストンが 1907年にヒドコート・マナーに移り住み 40年の歳月をかけて完成させた庭。
アーツ&クラフト運動や ガーデン・デザイナーのジーキルなどの影響を受けつつ独学で園芸を学び自ら中国やアフリカなどプラントハンティングもして 新種の植物なども庭に植えた。
母親と一緒に造った初期の小さい庭をまず見てみましょう。
入り口から一番初めに出会う庭 ホワイト・ガーデン。こじんまりとした庭でした。ご婦人たちは 庭に入り花をみると 興奮されるようです。どうして饒舌になったり 笑い声が大きくなったりするのでしょうか。
ヒッドコート・マナー・ガーデンの正面入り口
ホワイト・ガーデンは トピアリーと生垣のデザインが面白い庭でした。
部屋としての大きさも10m角ほどの大きさで 小鳥のトピアリーが立体物として 展示されているような感じでした。
この部屋から 左に行けば メープル・ガーデンの脇に出ます。右に行けば オールド・ガーデンに行きます。オールド・ガーデンの入り口までが映っています。これら初期のガーデンはオーソドックスな庭でした。 ジョンストンというより 母親のウインスロプ夫人の影響によるものだと言われています。
オールド・ガーデンは このヒマラヤスギの下をくぐって入ってくる。
サークルは 部屋をつなぐホールのような役割もしています。一つの部屋を楽しんだら 次の部屋へ直接いくのではなく 一呼吸置いて 新鮮な気持ちになって というような 空間でした。
ほぼ平らな土地に 庭が造られていると思ってしまいます。ところが意外と傾斜地なのです。これをカバーしているのが この サークルではないかと思いました。
サークルは高さの違う庭をうまく結んでいる交差点なのでしょう。
ヒッドコート・マナー・ガーデンには 一筋の小川があります。この流れが 庭の全体構図を決める要素になっています。風景式庭園ならば 大土木工事で流れまで変えてしまうのでしょうが ジョンストンはそうしませんでした。傾斜地の流れをそのまま生かすように この庭を作り出しました。水浴池庭園(Bathing Pool Garden)からの流れは アッパー・ストリーム・ガーデンからロング・ウォークを分断して ローアー・ストリーム・ガーデンへ 流れていきます。
生垣で囲まれた庭(Bathing Pool Garden)と ロング・ウォークの生垣の間に ワイルド・ガーデンが配置されています。径も流れも曲がりくねったままです。
アッパー・ストリーム・ガーデンの風景です。
Bathing Pool Garden(水浴池庭園) バスタブのようにGL(地面)から上に池を造っているのでBathingなのでしょう。
池(直径13m)の庭はサンクガーデンで一段低くなっていました。
サークル、フクシア庭園、小鳥のトピアリー、水浴池、飾り屋根付きのサークルの 4っ庭が1軸に配置されていました。(差し渡し60m)。
サークルは 生垣で囲われていて 周りの庭との高低差などを隠す役割をしています。庭に入った人は ヒッドコート・マナーの庭は平らな地に作られていると感じてしまいます。
小鳥のトピアリー 手前が 池。
上の右2枚の写真は ナショナル・トラストのパンフレットからコピーしたものです。
Bathing Pool Gardenの同じ位置から撮った写真を見ていると トピアリーや生垣など その完成した姿を どのくらい想像できるか 難しいですね。
焼き物は 焼く前より縮むことをイメージして 作っていると聞きました。庭は 膨らんでいくことを イメージしながら造るものなのですね。
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