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【日比谷公園ガーデニングショー&エコグリーンテック2008】のお便り3
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みなさんこんにちは。オーセブンは、年末30日まで営業します。年内お急ぎの図面のお手伝いをさせていただきます。エクステリア・造園図面のことなら「作図代行eES」コーナーよりお問い合わせください。
オーセブンCAD設計室便り今回は、前回の続編、日比谷公園ガーデニングショー「自然と仲良くするガーデニング」のご紹介です。


期間内中は日比谷公園内の緑と水の市民カレッジで様々なシンポジウムが開催されました。
そのうちの1つ、「自然と仲良くするガーデニング-共生・共存の作り」に参加してきましたので、その概要を皆さんに紹介します。(^∀^)/

公演は「自然と仲良く暮らす庭」を作っている3名がそれぞれ、ご自分の庭を紹介してくださいました。
(場内は撮影禁止でしたので、以下の写真はイメージまたはHPから拝借したものです。)



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一人目はNPO法人 Green Worksの代表を務める牧野 ふみよ氏。
NPO法人 大田・花とみどりのまちづくり代々木ガーデニングクラブの代表を務め、自然と仲良くするガーデニングを目指して様々な活動をしている方です。
「自然と仲良くするガーデニング」のコツを教えていただきました。
中でも「なるほど」と思ったのが、『コンパニオンプランツ』『選択的除草』です。



『コンパニオンプランツ』とは害虫を防いだり、成長をよくしたりする効果が期待できる植物の組合せのことです。

例えば、センチュウを寄せ付けないマリーゴールドをトマトやジャガイモと混植するとセンチュウの被害を低減させることができます。(万能ではありません・・・)
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いろいろな組合わせがあるそうです。
合性の良くない組合せもあるそうなので、混植する時は調べた方がよさそうですね。
農薬を使わず、自然の力を上手く使う事で楽しく野菜作りをしたり、お花を楽しむことができるんですね。(^-^)


『選択的除草』とは、簡単に言えば抜く草を限定して除草する方法です。

すべての雑草を抜くと手間がかかる上に、眠っていた雑草の種に日が当たり次の雑草がすぐに生えてきてしまいます。

次の雑草が生えてこないように丈の低い雑草は残し、植物を覆って日当たりをさえぎってしまうような雑草を選んで除草します。
非常に効率のいい除草方法です。
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都内の公園などで活動されているので、興味のある方は覗いてみてください。

NPO法人 Green Works
代々木ガーデニングクラブ
NPO法人 大田・花とみどりのまちづくり



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二人目はコピーライターで園芸愛好家の梶浦 道成氏。
渋谷区の自宅で壁面ガーデニングを楽しんでいる方です。
ご自身のブログ「カジヴィジョン」で自然とつながる庭づくりを紹介しています。
ご自宅のお庭の紹介や、梶浦氏が考える「庭とはどんなものか?」、オーガニックガーデニングの手法などを教えていただきました。

梶浦氏曰く「庭とは人と自然を繋ぐもの」

庭に植えたレモンや葡萄を全部食べずに、ちょっと残す。
そうすると野鳥がやってくる。
庭にやってきた野鳥は害虫をたべ、珍しい植物の種を落としていく。

梶浦氏の庭では生き物が生き生きと暮らしています。


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キアゲハ
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害虫を駆除する為に殺虫剤を撒き、虫食いのないきれいな花が咲く庭より、
鳥や虫が集まり、ちょっと虫に食われた葉っぱが付いている花が咲く庭の方がかわいらしいと思いました。

そんな梶浦氏が実施しているオーガニックガーデニング
土着菌(微生物)の力を借りてお庭を元気にする方法です。
その内容を簡単にご紹介します。


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土着菌入りの近所で採った土。公園や雑木林で手に入ります。
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オーガニック栽培したバラ
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とても見事に咲いています。
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薬を使わないので、愛犬Qちゃんにも安心☆
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豪華なピエール・ドゥ・ロンサール
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建物壁面に咲く新雪とロココ
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講演の最後の言葉です。

ちょっと涙が出そうになりました。(;∀;)

梶浦氏のブログ「カジヴィジョン」でいろいろなガーデニング情報が見られます。
(詳しいオーガニック栽培の説明もあります。)
カワイイ愛犬Qちゃんもいます♪
遊びに行ってみてください。

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三人目は植物生態コンサルタントの泉 健司氏
ビオトープガーデン提唱者であり、数多くのビオトープガーデン、自然公園の環境整備、フラワーアレンジメントの講師なども勤める方です。
泉氏には『自然と人が上手に暮らしていく庭の方法』を教えていただきました。

都心では園芸用植物を利用し、山や保護区などの自然が多いところでは野生種を中心にして人はバランスを調整する程度にすると、お互い無理をせずに共存していく事ができます。



牧野氏が実施している『選択的除草』は泉氏ご指導だそうです。
里山で除草をする際に、「すべて抜く」のは考えただけで無理そうですよね(^-^;)
背の高い、他の植物の成長を邪魔するものだけを抜けば、さほど大変ではなさそうです。
ちょっと日が当たるように助けてあげれば、あとは自分で育ってくれると言うわけです。
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泉氏に教えていただいた方法の中から、自然と上手く付き合うためのお庭をつくる方法をいくつかご紹介します。


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マンションのベランダで手軽にできるガーデニングは『コンテナ』を利用すると便利。
狭いながら、好きなテイストの自然を楽しむことができます。
ここでのポイントは『多種少数』

オススメは素焼きの鉢を使ったビオトープです。
素焼きの鉢の中に板や枝で仕切りをし、片側に砂利などを敷いてトクサやコバギボウシなどの水棲植物を植えます。
片側は睡蓮などを植えて、メダカを飼いましょう。
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こうしてベランダに置くと、砂利のある浅瀬では小鳥が水浴びをし、池にはトンボが卵を産んでヤゴが孵ったりします。
メダカがいればボーフラを食べてくれるので、蚊の心配もありません。
水棲植物があることで昆虫が、水と昆虫がいる事で鳥が、害虫はそれを食べる生き物を飼う事で防ぐ事ができます。
自然のつながりをうまく利用すれば、心地よい自然と共存ができるのですね。


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次に、「植物を寄植えする時のポイント」をご紹介します。

お庭やコンテナに植物を植えるときは多くの種類をちょっとずつ『多種少数』がオススメです。
種類が多い事で病気や虫食いなどの被害が全体に行き渡る事を防ぎます。

植えるときは、ボーダー状に並べて植えずにランダムに。
これも上記と同じ理由です。
1種をまとめて植えると、枯れてしまった時に見栄えがよくありません。(TДT)
ですが、枯れた部分が少しずつ点々としていると意外と分からないものです。(^∀^;)
と言う事は・・・メンテナンスも少なくていいという事です!


「花は好きだけど、虫はちょっと・・・」
という方は、蝶が好まない花を植えれば大丈夫です!

モンシロチョウはアブラナ科の植物を好み、キアゲハは柑橘系の植物を好みます。
レモンやオレンジを庭に植えるなら、蝶が来るのは我慢してあげてください。
放っておいても鳥さんが来て、幼虫さんに葉っぱが全部食べられてしまう事はありません。

蝶によって好みの花が違うそうです。
植える前に調べてみるといいですね。
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2時間半ほどの講演で、ガーデニング初心者中の初心者!の私にもとても役に立つお話でした。
短時間でそこそこできるガーデナーになれそうな気がしました。(笑)

インターネットでいろいろな情報が手に入る時代です。
「いろいろなガーデニングサイトでみんなが情報交換をして、自然と仲良く暮らせる庭がたくさんできるといいなぁ。」
と思いました。o(^-^)o

次回はお隣の丸の内で開催されていた
「丸の内仲通りガーデニングショー」のレポートをご紹介します。
お楽しみに★
tuzi