自然と環境に触れ合う授業で「庭造り」を体験
沖縄県立北部農林高等学校は、沖縄本島北部名護市に昭和21年に創立され、今年で68周年を迎えた伝統ある農業高校で、海と山に囲まれた自然豊かな地域に所在している。校訓は自主、創造、勤勉を制定している。これまで、林業緑地科から、琉球大学をはじめ東京農業大学、南九州大学や測量専門学校など関連する大学、専門学校等への進学者を多く輩出し、卒業生が各分野において活躍している。現在の設置学科は熱帯農業科、園芸科学科、林業緑地科、生活科学科、食品科学科の5学科15学級及び定時制農業科があり、600名余りの生徒が在籍。また、学習成果として企業と連携し、新商品開発や在来豚の生産に取り組み、資格取得や部活動も活発で多くの成果を上げている。林業緑地科では、学科目標を『みどりの保護・育成と活用及び私たちをとりまく環境について基礎的な知識と技術を習得させ、循環型社会を形成するのに必要な能力と態度を育てる』と定めていて、環境の保護、森林の働きなど「自然環境」についての学習や、庭園の設計・施工を行い自分たちで実際に「庭造り」を学習している。また県内で唯一、シイタケやウスヒラタケ等の「キノコ栽培」を学習できる学科で、自然と環境を学び「緑」を活用する学科である。