01 天空光(環境光)が生みだす写実的な陰影
天空光(環境光)とは自分を取り巻く環境によって生じる光のことで、青空の下であれば四方八方から青い光が降り注ぎ、曇り空であれば柔らかな光がぼんやりとした影を生み出します。
私たちを取り巻く現実の世界では、ほとんどの場面でこの天空光(環境光)の影響を受けており、橘ではこの計算を取り入れることで、より立体感のあるレンダリングを行うことが可能になっています。
02 現実的で正確な影
橘は、エッジが柔らかな影を落とすことが出来ます。
さらに、ただ単に柔らかな影を落とすというだけではなく、影を落とす物体と落とされる床との距離に応じて柔らかさが変化するというような、より現実に沿った表現が可能になりました。
図は、時間経過に伴う影の変化をレンダリングしたものです。柱の根元の影がくっきりしているのに対し、天端と床との距離が長くなるにしたがって、影の柔らかさの度合いが変化しているのが確認できると思います。
さらに、ただ単に柔らかな影を落とすというだけではなく、影を落とす物体と落とされる床との距離に応じて柔らかさが変化するというような、より現実に沿った表現が可能になりました。
図は、時間経過に伴う影の変化をレンダリングしたものです。柱の根元の影がくっきりしているのに対し、天端と床との距離が長くなるにしたがって、影の柔らかさの度合いが変化しているのが確認できると思います。
03 明度によるガラスの透過
現実世界では、映り込む背景の明度や影に応じてガラスの透過度が変化します。例えば、昼間窓越しに家の中を見ようとしても、光の反射で良く見えません。窓に手をかざし、影を作るようにしてのぞき込むと先ほどより家の中が見えるようになります。これは、家の中と外の明るさの差によっておこる現象で、橘ではこの明度によるガラスの透過現象を再現しています。
図は、橘でレンダリングしたパースになります。映りこむ背景の明度や落ちる影によって、ガラスの奥にあるテーブルや椅子がはっきり見えている部分と、あまり見えない部分がよりリアルに再現されています。
図は、橘でレンダリングしたパースになります。映りこむ背景の明度や落ちる影によって、ガラスの奥にあるテーブルや椅子がはっきり見えている部分と、あまり見えない部分がよりリアルに再現されています。
04 複雑な光の計算
橘は、直接光が物体を照らした後に反射する間接光の計算を行っています。太陽の光が芝を照らした時に、ほんのり緑色の間接光が壁やベランダの天井を明るく照らすといったような、複雑な光の動向も計算しています。
図は、間接光の影響がわかりやすくレンダリングされた画像です。床や壁を照らした直接光が赤や青の間接光を反射させ、白い球体を照らしています。
05 3つの光を自然に表現する処理能力
橘は、「太陽の光/直接光」「直接照らされる光/間接光」「天空からの光/天空光(環境光)」この3つの光が重なり合うところを目の感じ方に即して表現できます。複数の光が重なるところで見る物体は、より明るいところははっきりと見え、暗いところでは隠されて見えます。単に色を計算するだけのレンダリング処理では、透過と反射の色が混じりあうだけの表現になりますが、橘は「直接光」「間接光」「天空光(環境光)」の計算、それを元に色へと変換し画像を作ります。この計算処理方法により、自然な表現を可能としました。
エクステリア造園CAD「O7CAD」のパース仕上げは、「橘-たちばな-」の他にO7CAD標準レンダリング「eE-Painter」からお選びいただけます。この2つのレンダリングは、「O7CAD」で3D図形までを作成し、そこからボタン1つで選択することができるので、手間を掛けずに「橘 -たちばな-」か「eE-Painter」のどちらかで仕上げることができます。2つの異なる特長を持つレンダリングとエクステリア造園CAD「O7CAD」との完全連動が、リアルな写真品質からソフトな手書き風の画像品質まで、プランにあわせた仕上がりを可能にしました。
橘 -たちばな-とは
「太陽の光/直接光」「直接照らされる光/間接光」「天空からの光/天空光(環境光)」この3つの光が重なり合うところを目の感じ方に即して表現できます。複数の光が重なるところで見る物体は、より明るいところははっきりと見え、暗いところでは隠されて見えるよう、人間の目に映る光・影・反射をより現実に近い状態で計算します。この計算処理方法により、自然な表現を可能としたのが「橘 -たちばな-」です。
eE-Painterとは
(O7CAD標準搭載)どこの視点からでも外構プランがきれいに引き立つよう、自動で光の調整をします。初心者の方もエキスパートの方も同じように仕上がるのがeE-Painterの良さです。効果設定から自分好みに調整ができるのも特長で、一部を誇張したいシーンなどに向いています。
シーンによる使い分け/仕上がりの比較
図は、同じシーンを「橘 -たちばな-」と「eE-Painter」でレンダリングしたものです。「eE-Painter」に比べ「橘 -たちばな-」のほうがより立体感があるパースに仕上がっていると思います。構造物に凹凸があったり、庇が大きく張り出しているなど、陰影が多くなるようなシーンでは天空光(環境光)と間接光を計算できる「橘 -たちばな-」が適しています。
こちらの図も、同じシーンを「橘 -たちばな-」と「eE-Painter」でレンダリングしたものです。「橘 -たちばな-」に比べ「eE-Painter」のパースのほうが奥のテラスなどに立体感があるのがわかると思います。効果設定で面ハイライトを強くしたり影を濃くしたりと、ある程度自分好みに調整が可能なため、一部を誇張したいシーンの場合は「eE-Painter」が適しています。
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