#試作品部分1
最近のIT機器のトレンドは、スマートフォンとタブレット携帯端末です。 近頃は若い女性や主婦層でもスマートフォンやタブレット携帯端末を使っている姿を見ます。 オーセブンでは、最新のIT機器をいかにしてお客様のビジネスに役立てるか、日々考え、挑戦しています。 その一例をご紹介します。


オーセブンでは様々なソフトウェアやウェブサービスを開発し、プロの方、一般の方向けに提供しています。 企画・開発に際しましては、最新のIT機器への知識と造詣は不可欠です。ITは世界産業ですが、日々大量に排出される最新のIT情報を理解し、易々と商品に展開できるものではありません。

それでも、最新のITテクノロジーの成果を早期に製品に展開してお客様に提供するのがわたし達オーセブンの役割ですから、そのことを主眼において最新のITを理解すべく様々な努力をします。 例えば、AppleのiPadならば、それを業務や私生活にまで持ち込んで、インターネットを見てみたりメールを使ってみたり映画を見たりして、それが何なのかを自分なりに理解します。 そうしていると、例えば、自分に合ったiPad用のスタンドがほしくなったりします。


タブレットとスタンド
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スマートフォンやタブレット携帯端末は、ほとんどが薄い板状の形をしています。薄い板状は携帯に便利ですが、10インチクラスのタブレットなどは手で持っているにはまだ少し重いです。そのため、ケースやスタンドが良く使われます。

ケースやスタンドは、プラスチックや樹脂、革のものが多いですが、最近ではアルミ製や木製のものが良く見られます。

上の写真は、オーセブンでも展示会用に採用したXstand(デバイスジャパン)です。 アルミとプラスチックでできています。 折りたたむことができて、携帯にも便利です。

右は木製iPadスタンド(ハコア)です。ウッド製品ですが小型ですので、携帯することもできます。
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角度が調整できるもの、できないもの。携帯できるものできないもの。 倒れやすいものと、そうでないもの。 色々と経験すると、「これを営業で持ち込むときにはこのスタンドがよい」などとオーセブン商品への具体的なイメージが出てきます。 このことは、商品の企画・開発にとってとても重要なことです。


スタンドの素材
タブレット型携帯端末の筐体はアルミやプラスチックで、前面はガラスで覆われています。 このようなIT端末を傷つけずに固定するスタンドには、ウッドは最適と云えます。 傷を防ぐには布や革が良いですが、軽いとはいえ数百グラムある重さを支えるには何らかの骨組みが必要となるでしょう。 アルミやプラスチックのものには、より複雑な設計と加工技術が必要になりますので、値段も高くなります。

ウッドというのは、住宅・エクステリア・造園の世界ではなじみのある素材です。プレゼンテーションでお客様の現場に持ち込むのも、オフィスの打合せテーブルにもウッドは合うでしょう。しかも木製ならば、ひょっとしたら自分でも作れるかも、などと妄想します。


ITの「悪いところ」を知る
私の場合、IT機器を始めて手にすると、事前の知識で得た「良い・便利」とされる点を確かめてみたくなります。初代のiPadの場合は指で写真をめくってみたり、指でつまむ動作で写真を大きく表示してみたり、あるいは、本体をクルクル回して画面が回転するのを確認したりして、ひとしきり遊びます。それから、自分の実際の仕事や生活の役に立つかどうか、Eメールを使ってみたり、仕事のファイルを取り込んでみたりします。

そうすると、「良い・便利」と予想していたものが、実はそうでもなかったり、まったく想定していなかった不便な「悪い」点が見つかったりします。初代のiPadの場合は、カメラがついてないことが予想していた以上に不満に思えました。ところが、iPad2の場合、搭載されたカメラの品質に不満が残りました。まず実際に日常的に使うことで、これらのことが体感できます。 これらの体験を商品に結び付けるには、もう1ステップ上がる必要がありますが、その話は別の機会にさせていただきます。

日本人だからでしょうか。iPadをはじめて手にしたとき、「これで本を読むのはきついな」と思いました。想像していたよりも小さく、しかも重かったからです。ベッドに寝転がって読むのはもちろんのこと、椅子に座っていても足を組んだ膝の上に載せるか、テーブルに置かないととても読書には集中できません。図面や写真を少しの間見るときは良いですが、インターネットや本を読んだり、映画を見たりするためにはどうしてもスタンドが必要になります。 これが、スタンドがほしくなったという冒頭の例です。


ITの弱点を補うのが「オーセブンの商品」
「できないから、できるようにする」のが、商品開発の最も基本的な仕事です。オーセブンの場合は、ソフトウェアの商品開発をして、「できる」ようにします。 ないから作ろう! ということです。 できる限り早く最新のIT機器に触れ、「悪い」所を見つけ、それをうまく開発的に克服できれば、結果として最新のITテクノロジーをお客様に提供する商品になります。提供しようとしているITの弱点を旨く消しながら、発展の成果だけをお客様の業務にプラスする事ができます。

そして、問題を「自分で発想した方法で」解決するのがオーセブンの企画・開発の基本的なスタンスです。そんな中、iPadのスタンドでちょうどよいのがないからと言って、自分で作ってしまった人がいます。下にご紹介します。

全て自社で開発する、オーセブンの開発根性の源泉がこれです。


お手製 ウッドスタンド
オーセブンの某氏作 「屋上にあった廃材で作ったAさん用iPad2スタンド(筆者仮名)」


#スタンド横
角度・回転 自由調整可
#スタンド斜め
#スタンド縦
#スタンド裏
可動の機構は、回転ジョイントを2軸作っているだけです。

ボルトと蝶ナットでバネワッシャを挟み込んで、樹木同士の圧着摩擦で回転後の姿勢を維持しています。
iPad2は約600gと軽量ですので、基本的に蝶ナットの操作は不要です。

パネルを持って角度を変え、手を離せばそこで止まります。
お手製 ウッドスタンド2
オーセブンの某氏作  「あおむけでiPad(筆者仮名)」
ベッドの上にあおむけになった状態で、iPadを見れるようにしようという超怠け者仕様です。
#試作品2_全体2_人物

#試作品2_ジョイント上
#試作品2_ジョイント下
#試作品2_全体合成
冒頭の画像はこのスタンドの台座とアームの接続部を写したものです。

トラス構造で強度を出しながらアームの角度調整、長さ調整の機構を入れています。

本当にiPadが顔面に落下してこないかどうかは、製作者ご自身に実施テストをしていただくしかありません。落下すれば、iPadの重さをまさに身をもって知ることとなるでしょう。





※当作品は個人的な試作です。構造の妥当性、安全性等につき、オーセブンは一切の責任を負いません。

#試作品2_皿1
#試作品2_皿2
iPadの角度も自在に調整できます


これからもオーセブンにご期待ください
最新のITテクノロジーの成果を
すばやくお客様の業務に生かします