ClipboardImage
ブリタニカ百科事典が2012年3月13日刊行を打ち切ると発表しました。1751年にフランスで刊行、244年で15版を重ねたそうです。日本では平凡社が出版。百科事典の世界ではデジタル化が進みウィキペディアが百科事典に代わり登場しました。しかしデジタル化すればOKとは云えません。マイクロソフト社が作ったエンカルタ総合百科は2009年に販売を中止しています。12年の命でした。


244年続いただけでもすごいことでした。何代にも渡って愛読されたのでしょう。

デジタル時代に対応したエンカルタ総合百科は分厚い百科事典をDVDにしただけのものでした。

一方ウィキペディアはネットの力を最大限活用した方式でした。百科事典は集合知そのものです。 利用する人の中には 専門的な知識を持っている人が多くいます。利用する人が記事を書いていけば集合知を作り出すことが出来ます。世界中の集合知になります。また多くの人の目で間違いも素早く訂正することが出来ます。

百科事典の製作にはもともと多くの人と資金と時間がかかりました。wikipediaはお金と時間のかかるところをネットを利用して作り上げたものでした。紙の百科事典では出来なかった即時性を実現することもできました。

ネットにはたくさんの情報があります。別にwikipediaでまとめなくても調べることが出来ます。しかしwikipediaというサイトでまとめてその情報の精度を高めていくことで信頼性を上げていくことに成功しています。安く速くできることだけでなく、ネットにありながら信頼性を上げることができたことが wikipediaの成功ということではないでしょうか。

ネットの時代では 安くデジタルで提供するだけでなく その情報が信頼できるかどうかが大事なことだと ウィキペディアの成功は教えてくれているのではないでしょうか。