梅
オーイお茶と声をかければ、お茶が出てくるのは家庭の話です。会社に出勤すると女子社員がお茶を運び、机に新聞を広げてなんて風景は昔の話。いい時代だったと思う方もいらっしゃることでしょう。ちょっとした飲み屋に行っても 「適当に見繕って」、「とりあえずビール」を頼めるのもなじみになったからと云えます。


新聞やTVの情報は「オーイ情報」と言わなくても見繕って届けてくれる便利さがあります。しかし情報化時代では 自分に必要な情報は自分で探すことができると同時に自らとりに行くことが前提になっています。このことがどうも苦手で昔の便利な習慣からなかなか抜け出せない人がいます。

昔社員研修といえば「報連相」を一番に習いました。下位の社員は「報連相」が基本でした。しかし自分の部下の情報は報連相で把握できても全社的に情報を集め知ることは大変です。そこで会社組織は三角ピラミッド構造をとって全社的な情報をトップに集めてきたと云えます。

最近はクラウドに会社情報全部をアップして活用することができるようになりました。(弊社の e-Board もそれです)しかしこの活用には 全社員が情報を入力することが前提になります。全社員がクラウドに「報連相」をし、全社員が「報連相」を受けることになるわけです。

ここで問題は おーい情報と 必要なときに「的確な報連相」をしてもらう?ように仕事をしてきた人にとっては決して便利なものとは云えません。情報を受けるにはクラウドに見にいかなければならないからです。なかなか面倒だと思う人もいます。そしてこれが全社情報システムを有効にできない障害になってしまうのです。上司:「報告がないじゃないか」部下:「いえ、クラウドにアップしておきました」と見ない方が悪いということになって釈然としないことになるからです。

パソコンが苦手と言って逃げられない時代になりました。少なくともパソコンを立ち上げメールのやり取りができなければ 仕事になならに時代です。最近はパソコンに代わりスマートフォンやタブレットで見ることができるのでハードルは大分下がってきました。

しかしどうしても「おーいお茶」の時代の人には情報は自ら集めるということが苦手だという人が結構いるのです。「オレに必要な情報は メールしてくれ」と仕事を増やしている社員がいないでしょうか?送り手に必要か不必要かの判断をゆだねてしまっているのです。弊社にも結構いるんです。そんな人を「おーいお茶症候群」と云ってます。