仕上がりを重視した姿勢

街並みがきれいな出雲大社近くに事務所を構える植竹さん。和風庭園を得意とする造園屋さんだ。「信用第一」をモットーに、お客様からの信頼も厚く地域に根付いている。そんな植竹さんの顔と言えば、社長の竹内暢一さんだ。趣味の盆栽が高じて、造園業の門を叩いたのが四十年前。今年74歳で現役の職人だ。外構・造園技術はもちろんのこと、新しい情報にもアンテナを張り、使える！　と思ったものは仕事に取り入れてしまうほど、柔軟性と魅力を兼ね揃えた社長だ。これまで数多くの庭園を作り、数多くのお客様との出会ってきた。数年前には、竹下元首相が日本で初めて作ったとされる道の駅「水琴窟」の復元に、作成アドバイザーとして活躍。感謝状を授与される。また、庭づくりでは、現場で最高のものに仕上げていく手法で、石や木が足りない時はサービスで提供するこだわりようだ。このような経験と姿勢・お客様とのつながりが植竹さんを支えてきたと言えるだろう。「最近は和風ではなく洋風プランが多いんです。」とちょっと悲しげな社長だが、そこは、柔軟性を生かし、お客様のニーズに応えている。

お客様とのつながりと来店型営業で他社に勝つ

国道を車で走っていると、一際目立つ緑色の文字と携帯番号の書いた看板が目に入ってくる。そこが植竹さんの展示場だ。外構工事を考えている人はふらっと寄ってしまうほど、開放型で入りやすい作りになっている。そして、お店に入ると、目に飛び込んでくるのが施工写真のパネルだ。ご来店するお客様のイメージを引き出すために用意したものだ。今ではパネルの他に、ｉＰａｄを大画面のテレビにつなぎ、お客様によりわかりやすく提案できるような工夫をしている。社長はこれらのアイテムと、施主の要望や悩みなど、色々な話を聞きながらプランニングに反映していき、家族みんなが納得するようなプランに仕上げていく。この気配りとデザインセンスの良さが、お客様のハートを掴んでいるに違いない。また、お店以外でも植竹さんは大忙しだ。お客様からお客様へとつながりで紹介を受けたり、お子さんが大きくなり、工事の依頼を受けることもあるという。力をいれている庭のメンテナンスでは、普段から現場を見に行っては気にかけ、何かあれば施主と相談して決めている。

「ＨＰに提案プランを更新」
施主に直接みてもらうスピーディーな営業方法

植竹さんは、これまでに聞いたことのない面白いアイデアの営業方法を取り入れている。一言で言うと、クラウド営業と言ったところだろうか。オーセブンのＣＡＤソフト「バージョン10」には、ＶＲ変換機能が標準搭載されている。（３Ｄパースを回して提案するツール）このＶＲとホームページを上手く活用しているのだ。一般的に施主への提案プランは、印刷した図面を打ち合わせ時にみせる方法がとられているが、植竹さんはココが違う。出来上がった図面は、まずＶＲに変換。この変換したデータをホームページに更新し、それを直接施主にみてもらうという方法だ。この方法により、スピーディーな提案と３Ｄ提案が一度にできるようになった。また、施主も時間を気にせず見ることができる。そして、ホームページのデータ更新にも一役買っているのが、オーセブンが製作したホームページ（ガルテン・ブログ）だ。更新専用ソフトがついていて、誰でも簡単に更新ができるのが特徴。この二つの機能と社長のアイデアが合わさった匠の技である。