この20年の間に、あらゆる家電製品の中で最も多くの商品が排出されたのはパソコンだったのではないでしょうか。 1995年当初のパソコンはまだ日常的に使えるほどには使い勝手が良いものではありませんでした。ワープロや表計算、ゲームに始まり、メールやインターネットを遊び程度に行うような、嗜好品のようなものでした。
それぞれの機能を使ってみても、処理速度も遅く、ワープロなどはまだ専用機を使う人も多かったと思います。そんな状態ですから、CPUやハードディスク、メモリなどの速度が上がり、価格が下がる中で次々と新しい商品が出てきました。技術革新と市場拡大が連鎖的に続きました。
 ThinkPad 1995年 |  ThinkPad 2015 |
 Macintosh 1995年 (Performa 588） |  iMac 2015年 |
上の写真は20年前と現在（2015年）のパソコンです。 薄く軽くなり、画面が大きくなり、見た目だけでも随分と変わったものだと思います。 もっと軽く、もっと広くというユーザーの要望が次々と満たされていって、薄さと軽さは、ほぼ限界まで来たようです。数年前からは画面の解像度（画面を構成する粒子の細かさ）が上がり始めました。 単なる画面の大きさではなく、よりくっきり見えるように進化の方向を変えたのです。
外見以外の部分では、メモリは1000倍、ハードディスクも1000倍になりました。CPUのクロック周波数は約30倍にアップしていますが、数年前からは、単体の処理速度よりもむしろ省エネルギーにシフトしています。処理速度の追及も一方ではありますが、パソコンの世界ではノートPCの電池の「持ち」の方が客の気持ちを掴むのでしょう。
最近ではノートパソコンのバッテリー持続時間が10時間を超えるものも出てきましたので、軽さ、薄さ、画面、処理速度、バッテリーの持続時間も含めても、パソコンの顧客には大きな不満は残っていないでしょう。それを表すように、ここ1、2年はパソコンの出荷台数が対前年比で下回っています。 パソコンに不満があってどんどん買い替える時代は終わり、これを使いこなす時代に入ったと云えるのではないでしょうか。
オーセブン株式会社は、本日創立20周年を迎えました。パソコンの進化とともに歩んでまいりました。 今後はスマートフォンやタブレット、さらには時計などのウェアラブルデバイスの広がりが期待されます。ITの進化の波にこれからも載り続けて、お客様のお役に立つソフト・サービスを提供して参りたいと思います。 今後ともよろしくお願い申し上げます。
