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"Windows as s Service (サービスとしてのWindows)"
今年一月、マイクロソフト社が今後のWindowsの提供方針をこの言葉で表現しました。 Windowsをパッケージ商品として販売することをやめ、インターネットを通じて提供し続ける、新しい顧客との関係を選択したということになります。



パソコンが世の中に出てきた30数年前は、ソフトウェアは全てパッケージ商品でした。パソコンのソフト店や電気店に行って、カセットテープや5インチフロッピーディスクに収まったソフトウェアを数千円で購入するような時代でした。フロッピーがCD-Rになり、DVDになっても、これまで続いてきました。

インターネットを通じたダウンロード販売が広がり電気店にパソコンソフトが並ばなくなった今も、ソフトウェアがパッケージ商品であることに変わりはありません。買ったものを使い続けて、新しいバージョンが気に入らなければ買わなくてもよい。これが、パッケージ商品の良さでした。しかし、インターネッが広がると、そこには様々な問題が出てきました。

「昔のデータが開けない」「取引先からの情報が見れない」など、いわゆるデータ互換の問題はパッケージ商品の持つ宿命的な問題です。新しバージョンで作ったものは、多くの場合古いバージョンのソフトでは開けません。インターネットでパソコンが縦横につながったことで、バージョンの異なるファイルがやりとりされるようになり、データ互換の問題が頻発するようになったのです。

パッケージ商品だったWindowsにも、同様の問題が潜んでいました。"Windows as s Service"という宣言は、この問題と決別して、もっと安定した便利を継続的に提供するというマイクロソフトの意思に他ならないと思います。Windows10からは、既にOSをサービス化しているアップルやグーグルと同じ土俵に上がるということになります。

オーセブンのオーセブンCADも、インターネットを使った「ネット認証」付き「ずっと最新CAD」というサービス型の商品の提供をスタートしました。インターネットで繋がり常に最新版のCADにすることが、社内や取引先との連携を安定化させる最良の手段だからです。


画像は https://news.microsoft.com/ より