ClipboardImage
画面の大きなiPad、「iPad Pro (アイパッドプロ)」の出荷が始まりました。 これまでのiPadは9.7インチの画面でしたが、新しいiPad Proは12.9インチ(画面の対角線の長さが32.7cm)で、約1.8倍の面積になりました。 この画面拡大の効果は、どの程度のものでしょうか。

どんなものにでも、適当な大きさがあります。書籍なら、A6(文庫本)からA5(ハードカバーや教科書)くらいまでのサイズが一般的でしょう。 読み易さと持ち運び易さのバランスの良い範囲です。 iPadで言えば、iPad mini〜iPadはちょうど文庫とハードカバーの関係と云えます。

本との対比で言ってみれば、iPad Proはさしずめ、A4雑誌でしょうか。毎日持ち歩くにはちょっと重いですし、通勤電車で広げるには大きすぎます。 しかしファッション誌がそうであるように、写真や映像を見るには、これは良い大きさです。 iPad Proは映像を見るためのiPadという考え方もできるかもしれません。

大きいから見やすいとはいえ、ファッション誌がA4よりも大きくなる様子はありません。 ファッション誌にとっては、A4が「十分なサイズ」なのです。人々が十分なサイズだと感じれば、そこで成長は止まります。 パソコンの画面にも十分なサイズ感があります。これは経験測ですが、デスクトップでは20インチ、ノートパソコンでは15インチあたりで、ユーザーに画面サイズの不満がなくなっていると見受けられます。

iPad Proを実際に操作してみますと、画面が小さいという不満は一切ありませんでした。9.7インチのiPadでわずかに感じていた見づらさもありません。このiPad Proの、約13インチというサイズがタブレットにとっての「十分なサイズ」かもしれません。 CADの画面やパース、VR、を お客さまにプレゼンして、不満のないサイズになったと云えます。