【開発現場から】2016/07/01
オーセブンCADの動作が重くなった?(最近のお問い合わせより)
いつもオーセブンCADをお使いいただきありがとうございます。
最近頂いたお問い合わせの中で、「オーセブンCADの動作が重くなった」「eE-Painterに行くのが遅くなった」というのがありました。その中で、共通の原因があるようです。
普段、「以前に比べオーセブンCADの動作が全体的に重くなった」等のお問い合わせで、まず最初に確認するのは、セキュリティ対策ソフトで、オーセブンCADがリアルタイムスキャンの除外設定になっているか、です。
その他は、HDDの空き容量に余裕があるか、ecoモードになっていないか、ウィルスに感染していないか、などいくつかあります。
ところが最近になって、それらのケースに当てはまらない件が多くなってきまして、原因を調査していたところ、ある共通の現象がみられました。
これはタスクマネージャーの[プロセス]で、「全ユーザーのプロセスを表示する」にチェックを入れ、「CPU」でソートしたものです。
このときのPCは何も操作していない状態にも関わらず、「svchost.exe」という項目が常にCPUパワーを使っている状態になっています。本来、何も操作していないのであれば、一番上の「System Idle Process」という項目が99パーセント近い数値になっているはずです。
この「svchost.exe」という項目が、オーセブンCAD使用中も常に10〜20パーセント近くのCPUパワーを使ってしまっており、それがオーセブンCADの動作を重くしている原因ではないかと考えました。
「svchost.exe」は複数の動作プロセスの総称であり、これから動作を特定できるものではないのですが、関係する動作の1つに、「Windows Update」があることが分かりました。
動作が重くなったPCのWindows Updateの更新を確認してみますと、いくつかアップデート項目が残っており、それらを最後まで行うことにより、「svchost.exe」の項目はCPU消費の上位から消え、オーセブンCADの動作も前の状態に戻りました。
ただ、これらのPCではWindows Updateの確認から更新までに、2〜3時間かかっており、Windows Updateのプログラム自体に何か問題があった可能性があります。
まず、Windows Updateの項目は、なるべくためない方がいいということです。
自動更新にしている場合でも、Windows10へのアップグレードを止めているケースがあると思いますが、その場合は以下の図の部分をクリックすると、それ以外の更新がたまっている場合もありますので、ご確認ください。