ClipboardImage
紐で繋がっているけん玉も、紐が無くなるとかえってやりやすくなると云います。 けん玉には紐を使った技も多くありますから紐なしの効果は部分的な話ですが、玉を床に落とすリスクと引き換えに、わずらわしさから解放されます。

パソコンやその周辺機器にも、多くの「ワイヤレス」機器が生まれました。ワイヤレス・マウスやワイヤレス・キーボードをお使いの方も多いのではないでしょうか。 パソコンの本体からケーブルを引っ張ってくるわずらわしさから解放されて、デスクはすっきり、マウスの動きも軽いです。

ワイヤレスと言えば、携帯電話も「ワイヤレス」ですね。昔は必ず線で繋がっていた電話機を電線から解放して、どこでも話せる自由を手に入れました。今や携帯電話はインターネットにつながり、紐につながれることなく動き回る自由を手に入れました。

しかし、ワイヤレスには大きな課題がありました。それは、バッテリーです。線でつないでおけば簡単に供給できる電源を、ワイヤレス機器は自分で持たなければいけないからです。携帯電話も、ワイヤレスマウスも、弱点はバッテリーですよね。スマートウォッチのApple Watchなどは毎日充電しないと止まってしまいます。

小型、薄型化してきた携帯電話も、ボディの大半をバッテリーが埋めています。ダイバーが海中での自由を手に入れるための酸素ボンベのようなもので、小さくすれば不便ですし、大きくすれば重くなります。 この問題に面白い回答を出したのがAppleでした。

米Apple社の9/7のイベントで登場したワイヤレス・イヤホン「Air Pods」は、普通のイヤホンからコードだけなくなったような軽快なデザインでした。 イヤホンを軽くするために、バッテリーの容量は制限しました。その代わり、イヤホンのケースに予備のバッテリーを積んで、イヤホンをケースに収納して持ち歩いている間中、イヤホンに充電しようというのです。

コードが無くなってなくしそうになるイヤホンに携帯用のケースを付属し、そこにバッテリーを入れるという一石二鳥のアイデアです。 いや、すばらしい。突き詰めれば進化のアイデアは尽きないものですね。
オーセブンも負けずに頑張りたいと思います。


AirPods