win95
テレビのニュースで、成人式が行われました、とやっていました。そして20年前の主な出来事がフリップに出たのですが、そこに「Windows95の普及」と「Nintendo64の発売」とありました。それを見たときに、3Dの世界はまさしくあの時から始まったなぁと昨日のことのようにたくさんの事が思い出されました。


 Windows95は1995年の11月に発売され、1996年に爆発的に普及したようです。
私は1995年の年末にアップデート版を買いました。
 コマンドラインと呼ばれる文字で命令を打つ世界を複数並べただけと言われたWindows3.1から、グラフィックの世界へと変遷したWindows95の普及で、一足先にその世界を構築していたUnixとMacintoshと共に絵が重要視される時代へ移行しました。
win95
opengl_directx
 3Dの世界では前年に誕生したDirectXというエンジンに3Dエンジンが搭載されます。
3D世界を静止画で高精細にレンダリングする技術をシリコングラフィックス社を筆頭にOpenGLというエンジンで表現する陣営に対して、DirectXは主にゲームなどの応答速度を重視する3D世界のために誕生し、その地位を固め、両陣営は競い合うように成長を続けました。
 今もその2つの陣営によって3Dテクノロジーは進化しているように感じます。
 DirectXの登場がなかったら、ここまでの大きな成長はなかったかもしれないと思います。
 当時、私はピンボールっぽい何か、を作った覚えがあります。自分がボールになって疾走し、壁を突き抜けてどこかに行ってしまうゲームになれない何か、でした。
 3Dエンジンの成長は、演算能力であるハードウェアの成長とともに歩みました。
ソフトウェアとハードウェア、両方備わって実力が発揮されるものです。
 ハードウェア、つまり私たちのところではPCなのですが、その能力はまちまちです。
 能力が足りないためにできないこともあります。


 そしてつい先日、グラフィックボードを開発しているnVidiaがGeForce Nowというサービスを開始しました。

 これは超高性能で超高価なグラフィックボードがサーバーにあり、サーバー側でレンダリングしたゲーム画像をストリーミング配信でユーザーに届けるというものです。グラフィックボードだけで10万円ほどする高価な買い物をせずとも、それぞれのPCの能力はまちまちでも、一様に高性能を享受できるというものです。
 昨年に発表があり、以前から似たようなことを考えていたので、どんなものが出てくるかワクワクしながら待っていました。
GeForceNow
 ソフトウェアとハードウェアが絡まるように成長してきた3Dの世界に「インターネット」という3つ目の技術がプラスされ、まだまだ3D世界は進化していくと感じられます。 
 20年前に礎ができてから、留まることなく進化し続けてきて、そこに速度的にも整ってきたネットワークが技術として融合する。
 楽しいことがこれからも続きそうです。