セルフサービスのガソリンスタンドが日本に生まれて15年。今では全体の30%がセルフ式と言われています。 広がりを見せるセルフ決済の現状をご紹介します。
セルフ式のガソリンスタンドでは、給油するより先に支払い手続きをします。つまり、ジュースの自動販売機のようなもので、無銭給油される心配はありません。 スタンドの経営者としては、料金を取り損なう心配がない上、人件費を大幅に削減できるメリットがあり、結果、導入は次々と進んでゆくことになりました。
スーパーマーケットなどでも、セルフレジを導入した店舗を最近見かけるようになりました。都内の大型スーパーでは、10台ほどのセルフレジの機械の前で客が自らバーコードをスキャンしている姿を見ることができます。サポートスタッフが目を光らせて、万引きを防止することでこの仕組みはうまく行っているようです。
最近は、アパレルのストアでも、セルフレジを導入しているところがあります。シャツや靴下など大小さまざまな商品があるアパレルでは、スーパーマーケットのようなやり方では万引きを防止するのは難しいはずです。これを実現するために、アパレルメーカーのGUは、全ての商品にICタグをつけました。かごの商品を、洗濯機に投げ込むようにまとめてレジのボックスに入れるだけで、合計金額が一瞬ではじき出されます。
アパレルの全商品にICタグです。 それはICタグが十分に安くなってきたことを示しています。 さらにコストダウンが進めば、ICタグがエクステリアの世界も変えるかもしれません。タイルの一枚一枚にICタグが張り付けてあれば、倉庫から持ち出されたら警報を鳴らすこともできますし、施工現場で即座に枚数を拾い出してくれるでしょう。 セルフレジの広がりは、こんな未来がわりと近いと教えてくれている気がします。