ClipboardImage
オーセブンはおかげさまでエクステリア造園CADソフトを作り続けて20年になります。長い間一所懸命に作ってきましたが、未だに「あれができない」「これがやりたい」とご要望を頂きます。 先日、あるお客様から、面白いご要望を頂きました。


「あのさ、橘なんだけどさ、eE-Painterみたいにレンダリングできないかな」

最新のレンダリングエンジン「橘(たちばな)」をお使いのお客様から、このようなご要望を頂きました。 eE-Painter(イーペインター)とは、オーセブンCADの標準レンダリングエンジンの名称です。お客様は新旧二つのレンダリングを比較して、最新の橘のパースに注文を付けられたのでした。

橘は、現実の世界と同じように光の計算をすることで、写真のようなリアルなパースを作成することができるレンダリングエンジンです。それに対して、eE-PainterはCGレンダリングに絵画の手法を組み合わせて、エクステリア・造園に適した立体感や陰影を自動的に演出する独自の絵を作り出すことのできるソフトに仕上がっています。二つのソフトの「いいとこ取り」をしたいというのが、ご要望の主旨でした。

そのお客様は、それまでeE-Painterだけを利用されていて、「もっとリアルなパースがほしい」と強い要望をお持ちでした。ですから、橘が発売されたときにも、真っ先に導入してくださいました。そのお客様から出たのが冒頭のご要望でしたので、思わず笑ってしまいました。 そして、10年間eE-Painterを改良し続けた甲斐があったと思いました。

写真のようなリアルなパースができることも大事ですが、図面に映えるeE-Painterのパースが実は結構良いということが、皮肉にも橘を使うことによってお客様に理解され、大変うれしく思いました。 橘もさらに磨いて、新しい個性の優れたレンダリングエンジンとして育てて行きたいと思います。