【IT】2017/12/01
2017年のPCスペックで最も成長したのはSSDかも
2017年も終わりに近づき、今年のPCスペック事情を振り返りますと、ストレージのSSDの浸透と認知度アップが最も大きかったと思います。
もちろんCPUやグラフィック、メモリなどもそれぞれ性能は上がり、話題にはなったのですが、ストレージは特定の製品ではなくSSD採用へと環境が変化したなと感じました。
■SSDとは
SSDとはSolid State Driveの頭文字で、電源を切っても消えないメモリで作られています。
磁気で記録した円盤を回してレコードのように読み書きするハードディスクと違って
ほぼメモリと同じようにして読み書きしています。
ハードディスクと比べると、「速い」「静か」「省電力」「省スペース」が利点で
「高い」「容量が少ない」のが欠点です。
高いのですが、2016年あたりから、実際に必要とする容量の480GB以上のSSDの
値段がぐぐっと落ち着いて、メーカー品でも最初から採用できるようになりました。
■進化を続けるSSD
SSDの速さはデータドライブを繋ぐSATA3の転送速度限界に近づいています。
そこで登場したのがSSD M.2で、SATAケーブルでなく、拡張ボードで繋ぎます。
SSDより高速になり、もしかしたら次代のストレージとして台頭するかもしれないと思わせる進化スピードです。
SSD自体もまだまだ高速化・高性能化の波は終わっておらず、性能アップが止まったHDDとの性能差は価格差以上のものになりました。
SSDというカテゴリ内でも製品間で大きく性能が違います。
実売価格は2017年11月30日調べのものです。
速度は読み書きそれぞれ、4KBのファイルを大量に転送したときの計測になっています。
Windowsの起動や、CADでは、細かく多数のファイルを扱う能力が求められます。
そして、HDDとSSDでは、その差がとても大きいことが分かります。
速度はHDDの40倍から60倍くらい速くなります。
私がSSDに換装したとき、Windowsの起動時間が30秒から5秒くらいになりました。
Windows7が2020年にサポート終了になるのを見据えて、ここからの2年でPCの買い替えも進んでいきますが、PCを購入する際の起動ドライブはぜひともSSDをお勧めします。