【営業現場から】2018/09/11
働き方改革におけるITツールの在り方
一昔前、私達の仕事現場では、殆どが長時間労働が当たり前でした。CADの設計現場でも、パソコンの性能不足や、スキル不足、ソフトの表現力不足によって、顧客に対しての提案がスムーズに進まないといった事もありました。その時代を知る人が、今のソフトを活用されると、とても感動されます。今まで費やした無駄な時間はいったい何だったのかと・・
私が色々なお客様の作業現場にご訪問させていただいた際に感じた、お客様の設計部門の特徴で、気づいた点を今回ご紹介しようかと思います。
【一人のスーパーマンより複数社員のスキルの底上げを】
社内には、大体、他のスタッフより抜きに出て仕事をこなせるスーパー社員がいます。設計提案力は元より、作図スピードも一人が1日1件こなす仕事も、2~3件こなす場合もあったり。できるスタッフには、経営者も頼りがいがあり、必然的に重要な仕事はそのスーパー社員に集まります。ですが、私自身が見てきた現場の状況では、この体制は殆どの場合が長持ちしません。スーパー社員の方からすれば、それだけこなせれば、もちろんながらその仕事量に見合った報酬や、より高みを目指す方の場合、独立したり、もっと利益の上がる他社に移ってしまったりといったケースや、無理がたたって、体を壊してしまったと、退職されるケースもあります。ある程度、人より抜きに出る立場になった方は、他のスタッフの育成や、ノウハウの提供を行うことで、チーム全体の生産性の向上につながります。
ここ最近、よく言われている言葉で、労働生産性という言葉があります。
労働生産性(千円/人)=付加価値(≒限界利益(粗利益))/社員の平均人数
労働生産性は、会社単位あるいは、事業部単位での売り上げを社員数で割った単純な数値です。もちろん、売上を上げることで数値は単純に伸ばすことはできますが、それは景気にも左右されるため、社内の人的コスト(=原価)を減らすという努力も必要です。労働時間によって掛かるコストや、人員のスキルもこれに関わってきます。こちらも社員数を増やせば業務を多くこなせますが、やはり人数に比例して売上が上がる保証はどこにもありません。
人の手の動きにも限界があります。こういう時にそういった問題を、カバーできるITツールがあったら、どうでしょうか?導入コストは掛かりますが、労働生産性を向上させる上では、人を育てる・増員よりももしかすると安いコストになり、結果、労働生産性の向上につながるかもしれません。IT導入補助金(https://www.it-hojo.jp/)の制度は、企業の労働生産性の向上をするうえで、後押しとなる制度です。御社の設計現場の生産性をより向上させるうえで、CADや積算・業務管理等、そういったシステムを活用して、より労働生産性を向上させて、自社をより高い価値のある企業として育ててみてはいかがでしょうか。