アメリカの不動産会社 eXp Reality (イーエックスピー・リアリティ)は、バーチャルオフィスで運営される会社として知られています。


広い北アメリカ大陸で、不動産の物件を効率的に流通させるには、全国にいる不動産エージェントと社内の情報を共有し、また、社員教育する必要があります。そこで考えられたのがバーチャルオフィスでした。不動産エージェントの卵たちをクラウド空間に集め、そこで社員教育をしたり、情報をシェアしたのです。



eXp Realityの情報は、Twitter @eXpWorldIR等にありますが、不動産エージェントたちが、仮想空間の会議室に集まってプレゼンテーションを観たり、会議をしたりしています。 一見すると一昔前の3Dゲームの画面のようですが、この一人一人が本物の人間(しかも真剣)に対応していると思うと、なかなか壮観です。

これまでも、テレビ会議やチャットで遠隔地の社員と打ち合わせをすることはありました。eXp Realityはバーチャルな空間の中でそれらを行うことで、会社の中の雰囲気すらバーチャルで共有しています。この雰囲気の共有は在宅勤務の一つの課題ですが、このシステムなら自宅に居ながら他の社員との一体感も得られそうです。

バーチャル会社の最大のメリットは、社屋のコストがかからないことでしょう。eXp RealityはNasdaqにも上場し社員数が急速に伸びてきたそうですが、当然ですが、働くスペースの問題は皆無なのです。社員数が増えても、コストは増えず、情報共有の効率も維持できるのです。これが、近未来の企業の姿かもしれません。



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