3/5から3/8の4日間、東京ビッグサイトにて、建築建材展2019(同時開催Japan Shop 2019等)が開催されました。
公式サイト:建築建材展


エクステリア建材だけでなく、インテリア、外装など幅広いジャンルの建材メーカーが集まる展示会、普段目にする機会の少ないメーカーも多いかと思います。出展メーカーのうち会場で許可いただけたメーカーのブースをいくつかご紹介したいと思います。

エクステリアの展示会ではお馴染みの、コンクリートブロックメーカー 太陽エコブロックス、メインとして型枠状ブロックによるRM造と木造のハイブリッド構工法「換骨工法」で造るRM造SI住宅を展示しています。

そして今回、あんしん安全にフェンスを取付けることが可能なブロック塀を紹介していました。
太陽エコブロックス
太陽エコブロックス
現在ご存じのように、昨年の大阪北部地震でのブロック塀倒壊事故を教訓に、行政、メーカー、工事店が一丸となり、ブロック塀のあり方を変えていこうとしています。

そんな中で、この太陽エコブロックスの試みは、一つの回答となります。従来のCB塀ではない、型枠コンクリートのRM塀を次世代のブロック塀素材としてプッシュ。なんと60角柱目隠しフェンス取り付け可能なブロックも用意してます。張り出してる分横筋は通りますしかぶり厚さも確保できます。
鳥取県の産業振興機構ブースにて。

協栄ジェネックスのガスメーターボックス M-BOX、ファサードにで〜んと据わると、あまり見栄えのよろしくないガスメーターをステンレスのカバーで目隠し。4パターンのパネルデザインと木調含む5色のラインナップで、建物のテイストに合わせてコーディネート。また設置方式も3パターン対応です。
協栄ジェネックス
協栄ジェネックス
自立型 タイプCのブラック。
協栄ジェネックス
埋込型のタイプAとタイプD。ホワイトとウッド、カジュアルな洋風外構向きですね。
協栄ジェネックス
タイプAのストーン。木調や石柄のラインナップは商品の幅を広げています。
同じく鳥取産業振興機構ブースにて、郡屋(こおげ)コンクリート工業の超薄肉コンクリートHPC構法。
郡家コンクリート工業
郡家コンクリート工業
表面仕上げの微細さにも驚きますがなんといってもこの薄さ。カーボンワイヤーを使うことで腐食の心配をなくしかぶり厚さの確保も不要に。単独の門柱やスクリーン素材としても良いかも。
HPC構法製のプランターとプレート。通常のコンクリート二次製品では考えられないこの長さと薄さ。

プレートはトランポリンの様によくしなり、体重ン十kgの私が載っても大丈夫でした。強度もあるので色々応用できそうです。
郡家コンクリート工業
セイキ総業
SEIKIグループ商品の開発販売を行う、セイキ総業、住宅向けに蜂の巣形状の生地が「空気の壁」となって窓辺の熱(暑さ・寒さ)の出入りを防ぐ「ハニカム・サーモスクリーン」を展示する他、人工木材やアルミ形材加工の技術を活かして人工木デッキの新提案を行っていました。

「選べるデッキ」3/15発売予定の新商品です。アルミベース上にデッキ面材を敷く構造のため素材の組み合わせが自在なのがポイント。

例えば通常の部分は人工木デッキにして、足ざわりをよくしておき、バーベキューの炉など耐熱性を要求される場所ではタイル等不燃素材を使用することが出来るわけです。
セイキ総業
セイキ総業
現在はセラミック、人工木、竹(!)の3素材10種から選択可能。竹材のデッキ素材というのは非常に興味深いところです。竹と言ってももちろんそのままでなく、集成材の様に密になった状態の物です。竹資源活用の観点からもこの先建材として積極的に取り入れたい素材ですね。

ここには写っていませんが、開発中のデッキ材も並べられており、将来的に色んな素材展開を考えられている様で面白いです。
リアルな木調複合素材 彩木でお馴染みのMINO株式会社nuanという新ブランドを立ち上げて、精力的な商品開発を進めています。

今回は大きなブースで新商品のアピール。ウッドデッキや手すり材、スクリーンフェンス等で定評のある彩木に、フェンスや門袖などのラインナップを追加、nuanブランド商品のみでファサードのトータルコーディネート可能な様に大きく展開を広げています。
MINO
MINO
建築や外構のスタイルに合わせて、4つの新シリーズがラインナップ。

彩木ジョイシリーズ、唐茶、桧皮、古木、白茶の組み合わせで、カジュアルスタイルに。寄木細工のような門柱が面白いです。
MINO
彩木グレートシリーズ、古木のシックな色合いでクラシカルな雰囲気に。和風にも、モダンなスタイルにも使えます。
MINO
彩木エレガンスシリーズ、洋風ガーデンのイメージで。フェンスと同デザインの門柱ユニットもあり。
MINO
彩木マスターシリーズ。桧皮色で統一された重厚感あるスタイル。門とデッキレール、フェンスと揃っています。
コンクリートの補修材メーカー 株式会社ツネミの各種コンクリート系補修材。

コンクリートのひび割れ補修材 ひびうめーる、コンクリート角欠け補修材 欠けなおーる、セメント系超速硬性補修材 あなうめーるなどこれから増えると思われるブロック塀の補修にぴったりです。
ツネミ
ツネミ
またブロック塀や建築建材の補修やメンテナンスにも有効な、鉄筋コンクリート用防錆剤 さびとめーる、無機質系住宅基礎の化粧防汚保護材 基礎まもーるなども。
PAEグローバル
内装業界でも好評という人工芝のクローバーターフPAEグローバルのブースでは、期間中、サンプルの無料配布をしていました。用途に合わせて高耐久、遮熱など色んなバリエーションが選べます。今度のEXGでは新商品も出てくるようですから、要チェックですね。
総合金物メーカーの株式会社ダイケン。アルミの庇や物置など多彩なラインナップのあるメーカーですが、展示会では主に宅配ボックスと自転車ラックをメインに。

新型自転車ラック、VR-A4-R型。今回の目玉はオートリターン機構。上段の自転車を下ろして取り出すと自動で上昇。下のラックと干渉するトラブルを解消します。(動画参照
ダイケン
ダイケン
こちらも新商品、集合住宅向け宅配ボックス TBX-F型、ポイントは防滴性能。

屋内用ではありますが、なんと防滴120ミリ毎時に対応。ということは、屋根下で吹き込みがある程度であれば十分浸透は防げるわけです。さらには専用庇で300ミリ/毎時まで対応します。また、容量は100サイズまで。大きな荷受も大丈夫です。
人工緑化資材のグリーンフィールド、ビスタグリーンが大きく映えます。リアリーターフ、ザバーン防草シートも、お話を聞くとエンドユーザーさんの知識が上がるにつれて、価格以上の付加価値で、高評価を得ているとか。特に抗菌や静電気抑制が受けてるそうです。
グリーンフィールド
タカショー
最後のご紹介となりますが、建材メーカーのタカショー。本展示会では同時開催のJapanShopに出展。おもに店舗向けの商材をラインナップ。
発売予定の新商品をいくつか。オリジナルデザイン可能なデザインパネルII、質感立体感にこだわった外装パネル エバーアートパネル、パネルなどの壁面素材、インクジェットで高精細な表現 エバーアートボード デザインシリーズ。
タカショー
タカショー
定番のエバーアートウッドもバリエーション増えてます。ストリンガーにコーナー部材、溝塞ぎカバー材など登場。細かな部分の意匠にもこだわります。写真は新商品のタイル。

【おまけ】
NIKKEIMESSE街つくり・店つくり総合展では、建築建材展、JapanShopの他、ライティングフェアなど建材のみならず様々なジャンルの業界が集まる展示会です。時間があまりなくて他はほとんど回れなかったのですが、一つだけ面白いものがありましたのでご紹介を。

SECURITY SHOWにて。中発販売株式会社Reelexでは、工事の保安設備としてバリアリールを販売していますが、そのラインナップに、まさかのさいとうたかをプロとのコラボでゴルゴ13仕様がありました!
Favorites - 15 / 17
Favorites - 14 / 17
ゴルゴ13×バリアレール LONGminiポータブルWideWバリアリール、土間コン養生時の進入禁止用途に使用しては如何でしょう。ゴルゴ13の鋭い瞳が睨みをきかせてくれます。

工事店の皆さんは、日頃の忙しい業務の中では、なかなか新しい商品情報を入手しようと思っても難しいところです。一方、エクステリア建材オンリーの展示会と違って総合建築建材の展示会では、普段扱っているのとはまた違う商流の商品を目にすることが出来ます。またお馴染みのメーカーでもターゲットの設定が異なると、まったく別の商材を用意していて驚かされることもあります。

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