ClipboardImage
家電やIT商品に見られる現象として、新製品が出るたびに多機能化する傾向があります。一つ一つ機能が追加されていくのはより改善したように感じられますが、振り返ってみるとシンプルなものの方が良かったと思うことがあります。


オーセブンのCADの歴史も、多機能化の連続です。その中で、オーセブンCADが持つ本来の良さ、シンプルな操作と分かりやすさを維持することに努めてきました。約15年前に作られた最初のバージョンから、画面構成、プログラム構成は基本的に全く変わっていません。

「作図 → レンダリング → レイアウト → 印刷」

これがCADソフトの基本的な流れですが、前のバージョンで新たに追加されたレンダリングエンジン「橘(たちばな)」によって、一つのゆがみが生まれました。操作のシンプルさを損なう歪みでした。それを正そうという試みが、今回の新バージョン「07CAD2」の最大のポイントです。


ClipboardImage
上の図は最近の3バージョン(メジャー)の比較図です。赤い矢印が上述の「ゆがみ」部分です。橘でレンダリングする場合でも、一度eE-Painterでパースの角度や光の調整をする必要がありました。最新バージョンでは青い矢印のようにeE-Painterを通らずとも橘の仕上げができます。

商品カタログ上は目立たない部分ですが、この改修に最も大きな開発工数をかけています。単なる積み上げで機能を追加するだけでは、商品が本来持っている良さを損なう場合もあると考えるからです。その思いもユーザー様に伝わったようで、EXG展示会は大盛況で終わることができました。

名古屋、大阪と続く展示会にも、ぜひお越しください。
展示会場で、07CAD2のシンプルな進化をご覧いただければ幸いです。