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最近、よく見る立体の網目構造です。靴のソールや、本体の部分にも、こういうデザインがよく見られると思われませんか?


スポーツ用品メーカーのアディダスで発売されたこのシューズ。ソールの部分が3Dプリンターで製造されています。軽さと強度、反発力など、スポーツシューズのソールに求められる様々な要件を、3Dプリントしたソールなら満たせるというわけです。


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adidas 4D
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3Dプリンターを使って製造する利点は、かなり多くあります。プレスやマシニングでは作れない複雑な形状は、鋳造で作ることが普通ですが、鋳造は工程が多い上に歩留まりが悪いため、安定的に安価に量産するのが難しい製造方法です。3Dプリンターはこの鋳造と置き換わる製造方式として期待されています。

靴のソールを3Dプリントする場合は、材料は特殊なゴムになります。3Dプリンターはペースト状の材料を立体に出力して、それが固まると完成します。ペーストで出力して固まることができる材料が必要という点が3Dプリンターの限界で、樹脂やゴムのようなものが中心でした。

しかし最近は、金属製品を出力できる3Dプリンターもあります。金属性でしたら耐候性を上げてエクステリアの世界でも使うことができそうです。ストレートのアルミバー材の組み合わせだけではなく、複雑な網目構造や美しい立体曲線を持った製品も登場してくるかもしれません。

Appleから発売されたMacProとモニターは、パンチングメタルから新しい立体の網目構造に変化しています。これは3Dプリンターによるものではないと思いますが、デザインとしては類似しています。 有機的な印象のデザインは最近のトレンドなのでしょう。鋳物と形材の間のデザインですね。


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