先日、家族とラーメン屋さんで食事をしたところ、小学生の息子が携帯電話をお店に置き忘れてしまいました。
iPhoneには「iPhoneを探す」という検索機能がついています。帰宅して、携帯電話を紛失していることに気づくとすぐに、「iPhoneを探す」でその場所を調べました。GPSは夕方に訪れたラーメン店を示していました。カウンターの上にでも置き忘れたのでしょう。個人経営のラーメン店で、既に閉まっていました。
翌日は定休日だったので、翌々日の夕方、携帯電話を取りにラーメン店に行きました。入店して事情を話すと、「交番に持っていきました」と予想外のお返事。手数を詫びて、店主に教えられた交番に向かいました。
交番にいくと、まずいつ頃紛失したかを聞かれました。日時を伝えると警官はノートパソコンを使って何やら検索している様子です。「ああ、たぶんこれですね。黒のスマートフォンですよね。練馬署にあります」と警官が言います。データベースシステムがちゃんとできてるんですね。
続けて警官に「グレーのカバーですか?」と聞かれて、不安になりました。黒っぽい色ですが、わずかに青みがかった色だと記憶しています。「グレーというか、黒に近い色で裏にラインストーンがついています」と答えると、今度は警官が「?」です。警官曰く「グレーとしか書いてないんですよね」と。
その時初めて、警官の見ているデータベースに写真画像がついていないとわかりました。文字だけで遺失物を表現しているので、担当した警官の観察眼と語彙力に依存しているわけです。遺失物を受け付けた警官には「ラインストーン」というワードがなかったのでしょう。
グレーという色にしろ、ラインストーンというワードにしろ、写真一枚の情報量に比べると、実に乏しいものですね。表題の写真が正に紛失した携帯電話ですが、言葉で表すと「グレーのケースのついた黒いスマートフォン」になってしまいます。改めて映像のチカラを感じました。