ITの進化が人の生活に大きく影響しています。子供時代に ITに接することにネガティブな印象を持つ方もいらっしゃいますが、本当にそうでしょうか。
1980年前後に生まれた世代以降は、10代のころからインターネットやパソコンが普及していた世代です。いわゆる、デジタルネイティブです。現在の年齢で言えば、30歳代以下くらいでしょう。 インターネットがあるのが当たり前で、それより上の世代とは知識の身に着け方やコミュニケーションの方法が違います。
それより上の世代、つまり、40歳より上の世代の人がインターネットやパソコンのない時代に身に着けてきた勉強方法やコミュニケーションん方法の一部を経験していないことが、デジタルネイティブ世代に何らかの問題を引き起こすのではないかと危惧されていました。しかし、少なくとも私の経験上、デジタルネイティブ世代の問題点など全く感じられません。
むしろデジタルネイティブの世代の方が、個々に個性的で、自分の言葉で外部に発信する能力が高く、問題視されていたコミュニケーション能力が高いように感じられます。親や学校の先生からしか得られなかった偏った情報が、インターネットにすり替わっているのですからそれもうなづけます。YouTubeや各種SNS、ブログなどの発展とともに育ってきたことも無関係ではないでしょう。
子供の生活にITが入ってくると、外に行かなくなり友達との交流がなくなると思っている人が多くいましたが、実際は逆ですね。彼らの方がより密接に多くの友達とつながっています。特に小中学生からスマホを持っている2000年以降に生まれてきた世代は、コロナも何のその、スマホを通じて、毎日友達とキャーキャー遊んでいます。
僕らの(40歳代以上の)世代が子供のころにコロナにぶつかっていたら、誰とも遊べないで部屋でじっとしているしかなかったでしょう。デジタルネイティブ世代や、さらに若いスマホネイティブと呼んでよい世代は、ITの力を借りて、結構豊かに、人とのつながりを持って暮らしているんです。