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商品開発はニーズ(needs)とシーズ(seeds)とよく言われます。ニーズとは必要とされていること=要望からの開発で、シーズは種子=核となる技術から発した開発のことを意味しています。ITの商品開発は、シーズをニーズに合わせてアレンジするケースがほとんどです。

商品開発をしていて本当に難しいのはニーズをキャッチすることです。ニーズとは「必要とされていること」なのですが、実は潜在的なユーザー自身も本当の意味では自分に何が必要なのか分かっていないからです。新商品に必要なニーズは、ユーザーの中にはほとんどないのです。

iPhoneが世の中に発表される前にスマートフォンを必要だと思う人はほとんどいませんでしたし、発表された後も多くの人が「そんなものはいらない」と評価していました。しかし今、皆さんの手には必要な道具として、スマホがあります。

価値のあるITの商品がきちんと市場で根付くには、自分にはそれが必要だったんだ、と理解するユーザーを短期間(数年以内)に一定量獲得する必要があります。ですから、ITの新商品を世に送り出すときは、真のニーズに想像力を働かせて、思い切って開発して、あとは祈るということになります。

オーセブンの商品で云えば、07CAD、橘サーバー、SpeedPlannerなどは上手くいった例でしょう。その裏で、ニーズをつかみ損ねた商品もあります。十分なユーザーを獲得できなかった商品は閉じていくことになりますが、それが新たなチャレンジのエネルギーとなりますので、ご理解いただきたいと思います。

最新のITツールをエクステリア・造園業界に提供し続けることがオーセブンの役割りだと思っています。来年も引き続き、ITの先端を追って、元気に頑張って行きたいと思います。