【開発現場から】2021/01/22
ファイル保管環境を整えましょう
仕事ではたくさんのファイルを作り、自宅でもデジカメの画像・動画などのたくさんのファイルがあり・・・無くしてしまうと大変な思いをするファイルというものがあります。
こういったファイルたち、しっかり保存できていますか?
今日は会社でも自宅でもファイルサーバーで管理している私が、NASというものを紹介します。
「NAS」というのは、簡単に言うとLANに繋ぐことを前提とした共有フォルダ専用パソコンです。
複数台のハードディスクを使って、ハードディスク1台が壊れた時でもデータが消えずに復旧できる「RAID」という機能が備わっています。
NASの種類によっては、外付けハードディスクも付けられ、そちらにリアルタイムにバックアップもできます。
■NASの導入に必要なもの
・NAS本体
・ハードディスク
NASの導入には、このふたつだけ購入すればすぐに使えます。
ただ、ハードディスクはいつかは壊れるもの。NASの復旧機能もありますが
・外付けバックアップ用のハードディスク
こちらも用意しておけば設置してあるだけで安心感が違います。
◇NASの選定
私の主観でご案内します。ベンダーはSynologyかQNAPの2社どちらかがお勧めです。
価格安くて性能高い。この2社に迫っている会社を他に知りません。
管理画面はもちろん日本語です。しかも作り込んであるウェブページになっていますので分かりやすいです。
・搭載できるハードディスクの数の選定
自宅なら2台入れられるもの、会社なら4台以上入れられるものを選定してください
RAID機能によってこの台数を選択しています。
2台の時はRAID1(ミラーリング)を使用します。
ハードディスク2台にどちらにも同じデータを入れ、片方が壊れてもファイルが消えず、壊れたハードディスクを付け替えると自動でコピーして元通りにしてくれます。使える容量はハードディスク1台分です。
4台以上の時はRAID6(複数分散パリティ)を使用します。
複数台のハードディスクに1ファイルを細かく切って保存して、復旧できるデータも自動で入れてくれます。こちらも壊れたハードディスクを付け替えると自動でコピーして元通りにしてくれます。使える容量は付けたハードディスクの数-2台分です。(4台なら2台分の容量、6台なら4台分の容量)
◇ハードディスクの選定
壊れたら大変という保管場所を作るためのものですから、ハードディスクもしっかり選定します。
今ですと、SeagateのIronwolfシリーズがお勧めです。
価格は少し高めですが、壊れにくい作りになっています。
NASに入れるハードディスクは、「同じ容量」だけでなく「同じ製品」にします。
製品によって動作速度などが微妙に違うため、しっかり合わせます。
■気になる値段は
2台構成のNASですと、NAS本体が3万〜4万、HDDが8TBで2万円を2台で4万円。
合計7万円強に、8TB外付けハードディスクです。
4台構成のNASですと、NAS本体が4万〜5万、HDDが8TBで2万円を4台で8万円。
合計12万円強に、16TB外付けハードディスクです。
このくらいの価格で、もしもの安心が買えるなら、私は安いと感じています。
実際に壊れて消えたときの喪失感というか、焦燥感、虚無感など、思い出したくないほどの感情です。
日頃作成しているデータたちは、そのときはあっちにも置いたし大丈夫と思いがちですが
壊れるとき、消えてなくなるときは突然です。
ファイルの保管環境、いかがでしょうか。