【営業現場から】2021/07/11
補助金申請に必要な『GビズID』ってなに?
事業主、中小企業向けのIT設備投資で活用できるIT導入補助金の申請が4月からスタートしました。現在、弊社CADソフトもIT導入補助金の補助対象ツールとして登録しております。補助金の申請にはまず何から始めればよいでしょうか?というお問い合わせをよくいただきますが、必ず始めに『GビズID』の取得から始めてくださいとお伝えしておりますが、さて、このGビズIDとは一体何なのでしょうか?今回はGビズIDについてご紹介いたします。
GビズIDは、法人・事業主向けの『共通認証システム』です。今年9月には、デジタル庁の発足が決定しましたが、このGビズIDは、それに先駆けて経済産業省が1事業者につき1つのアカウントを割り当てることにより、そのIDを使って、様々な行政サービスを利用できるようになるシステムで、いわば『マイナンバーの会社版』といったところでしょうか。様々な種類の補助金をすべて電子データやWebで申請するにあたって、取得が必須となっております。今まで必要書類をWordやExcelファイルで作成したものをプリントアウトして捺印し、わざわざ各所窓口に持参したり、郵送するというやり方でしか補助金等の申請ができませんでしたが、GビズIDを利用することで、電子申請で行えるようになります。今後、様々なサービスでGビズIDを使って電子申請を行う場面も増えるかと思います。昨年からこのGビズIDを使って、補助金の電子申請がスタートしました。
電子申請というと、ITやインターネットが不得手という方は、一歩引いてしまう方もおられるでしょうが、非常にメリットも増えます。主な電子申請のメリットは以下の通りです。
1)インターネット環境があればどの端末からでも24時間申請ができる
2)郵送代・各所に出向く交通費等の節減ができる
3)GビズIDと紐付けすることで、補助金等の申請時に会社の主な情報(所在地・電話番号・代表者経歴)を都度入力する手間が省けます。
4)脱はんこが実現できる
特に、4番目の脱はんこは、今の社会では必須の課題です。はんこ文化は既に過去の遺物と化していますが、一部の会社やサービスでは、はんこを押したものをFAXする提出方法をとっているサービスも未だに存在します。GビズIDと紐付けされるサービスは、現在は国に申請するサービスに限られていますが、今後、銀行の融資の審査や、リース契約の審査などの民間のサービスにも提供されるのではないでしょうか。
GビズIDの取得方法
GビズIDには、『プライム』と『エントリー』の2種類があります。『メンバー』というのは、会社単位で取得したGビズIDの中で、従業員がそのアカウント内での権限を割り当てられる個別のIDを取得するためのアカウントです。責任者ではない従業員が申請を行う際に使うアカウントになります。今回の補助金申請には、『GビズIDプライム』の取得が必須となります。
GビズIDプライム 申請サイト → https://gbiz-id.go.jp/top/
上記のサイトから、以下の画像のバナーをクリックし、申請します。
申請に必要な書類は次のとおりです。
GビズIDプライム申請に必要な書類
・事業届出印(個人、企業のご実印)
・印鑑登録証明書
・携帯電話(スマートフォン ガラケー 可)
※ショートメール受信用
・申請用パソコン
※インターネット接続ができる環境
・郵送切手
※発行書類に捺印後、窓口に郵送します
登録が完了するまで、約3週間を要します。今後、申請をお考えでしたら、GビズIDをまだ取得されていない事業者は、早めにGビズID申請をお願いします。